フランスの伝統折り紙の「cocotteココット」は「パックンチョ」「パクパク」ではない
- 2022/09/29
- 18:43
9月29日付けの四本目の記事です。当ブログの記事〈折り紙教室の宣伝をする機会が天から降って来た〉に池坂夏樹さんから届いたコメントに、こんな一節がありました。色分けと太字は、F爺が勝手に施しました。*****〉同じ物が英語圏にもあって、あちらでは「Heaven and Hell」と呼んでいます。パクパクさせる部分の「割れ目」の一方に「^_^, ^_^, ^_^」、もう一方には「☠💀☠💀☠」といった意味になる文字を書き込んだり絵を描き入れたり...
フランスの折り紙「salièreサリエール / 塩入れ」
- 2022/09/28
- 00:00
9月28日付けの一本目の記事です。当ブログの記事〈折り紙教室の宣伝をする機会が天から降って来た〉に池坂夏樹さんから多数のコメントが届いています。そのうちの9月27日付けのものに、こう書いてありました。前半の橙色の文字にした部分は、F爺の返信の一部の引用で、後半の青い文字の部分が池坂夏樹さんの文章です。*****〉この折り紙は、フランスにも昔からあります。Salièreという名前で「塩を入れる小さな容器」のことです。...
折り紙教室の宣伝をする機会が天から降って来た
- 2022/09/23
- 19:54
超・多忙だった二日間が「過去のこと」になりました。いや、いやいや。これは、筆が滑りました。二晩続きの寝不足で、疲れを引き摺っています。今夜は、心して早寝します。疲労快復に時間が掛かるようになったのは、年齢のせいも当然あるのでしょうね。ブログは、近況報告から始めます。今日以降に予定していた記事は、已む無く順延します。こうすると、下書きの出来ていた記事を落ち着いて推敲する時間が取れます。100人ほどの会...
F爺先生の折り紙教室の新学期
- 2021/09/30
- 19:41
日本語講座と並んで、F爺先生の折り紙教室も、今週が新学期でした。歴史大人が相手ですから、まず「折り紙の歴史」を数分間かけて説明します。フランス人は、物事の歴史をまず知りたがるのです。なぜ正方形それから、【なぜ正方形の紙を使うのか】という設問に対する回答。「三角形の紙や五角形の紙で折り紙を試してみた人もいますが、『大した結果が出ないから面白くない』とうことで結論が一致しています」「長方形の紙だと、良...
三次元の幾何学
- 2016/02/23
- 22:10
フランスにも「折り紙の原初の段階」と呼べるものがあります。昔は平凡な表現で「pliage en papier」(紙で折ること/紙で折った物)と言っていました。一つ、長方形の紙で作る「紙飛行機」二つ、正方形の紙で作る「cocotte en papier [紙の雌鶏(めんどり)]」という名前の物で、「そう思って見れば雌鶏に見えないことは無い」形をしています。折り方は「騙(だま)し船」と良く似ています。ご興味のある方は、「cocotte en papier」で検...
一枚の紙で折る千羽鶴
- 2015/12/19
- 20:26
前置き千羽鶴って、何でしょう。「折鶴(= 折り紙の鶴)を一千個作って糸で繋げたもの」というのが大概の人の答えでしょうね。子供の頃のF爺は、この答えでは満足しなかったのです。小学校四年生の時のF坊やは、こう考えました。「同じ物を一千個作れば願が叶うのなら、紙を買うお金と折る暇と同じ物を飽きもしないで1000個も作る忍耐力があれば誰にでも出来る。願を叶えるって、そんな安っぽいものじゃないはずだ」折り紙の歴史も知...
馴鹿(トナカイ)と橇(そり)
- 2015/12/17
- 19:59
12月に入って、F爺の折り紙教室では、クリスマスに因(ちな)んだものを教えることにしました。「紙を二枚使うんですけど、今日は、これを作ってみませんか」と言いながら、鞄(かばん)から取り出した完成した「鹿」の折り紙を見せたら、一同「まあぁっ」「うわあぁっ」目がきらきら輝いています。「年度の始めに『折り紙は形だけだから、猫も虎も同じ。獐鹿(のろじか)も馴鹿(トナカイ)も同じ』っておっしゃってましたけど、それ、ク...