「民宿岡田」再訪
- 2016/03/01
- 21:47
2015年8月某日。松山駅から電車に乗って、愛媛県の東の端の伊予三島駅で下車しました。地図を見なくても歩けるようになった道を意気揚々と南へ進み、お昼の弁当を買うためにスーパーマーケットに寄ったのですが、そこで困った事態が持ち上がりました。重要書類を受け取るために、この日か、翌日か、翌々日か、どうしても三日のうちにJR岡山駅の近くまで行かなくてはならないことになったのです。その用事自体は簡単に済むことなの...
民宿「大盛屋」の味噌汁
- 2016/02/26
- 22:49
2015年8月某日。高知県と愛媛県の境の松尾峠で弁当を食べた後、人気(ひとけ)の無い道をゆるゆると下(くだ)ります。平地に下(お)りて少し歩いた辺り、2013年には確かに飲み物の自動販売機のあった場所に、それらしい物は影も形もありませんでした。《こいつは、困った。手持ちの水で、何とか間に合わせるしか無いなあ》午後2時55分に「一本松温泉あけぼの荘」着。たっぷり水分補給をしてから、ゆっくりと日帰り温泉で疲れを癒(いや)...
松尾峠の蔓草
- 2016/02/19
- 18:43
2015年8月某日。宿毛(すくも)駅の近くのコンビニで昼食用品を仕入れてから、店を出て左の方向へ、白地に赤の遍路マークを頼りに歩きます。2012年の「試し打ち」の時には、まともな遍路用の地図を持っていなかったこともあり、マークのある遍路道ではない所を通りました。県道7号線を西へ進み、途中右へ折れて小深浦(こぶかうら)という集落で遍路道と合流したのです。2013年は「通し打ち」をしました。種崎の渡し船以外には、全行程...
中村線と宿毛線
- 2016/01/23
- 21:32
2015年8月某日。朝、目覚めた時は、濃い霧。前々から、今年は窪川から「土佐くろしお鉄道」の朝の電車に乗ると決めています。《朝霧は晴れの前兆だけど、早めに晴れてくれるといいなあ》ちょっと大袈裟に言えば、《2014年は年来の夢だった「JR予土線初乗り」が実現したから、2015年は「土佐くろしお鉄道の中村線と宿毛(すくも)線の通し乗り」をしよう》という、元・机上鉄道マニアの執念です。そうすると、足摺岬の38番・金剛福寺...
窪川に電車で着いた日
- 2016/01/21
- 20:16
2015年8月某日。台風一過の快晴の日。高知県の真ん中あたり、横浪半島の見晴らしの良い地点で前日同宿だった若い「原則野営お遍路」のIさんに追い着き、遠くに霞む室戸岬と足摺岬をしばし一緒に眺めた後、お別れしました。足摺岬附近の思い出に耽(ふけ)りながら歩いているうちにお腹が空いて来ました。時計を見ると12時半です。足取りは快調なのですが、宿を出る時間が記録的に遅かったので、次のコンビニのある地点にまだまだ行き...
室戸岬も足摺岬も見える!
- 2016/01/17
- 20:36
2015年8月某日。台風一過の快晴の日。36番・青龍寺の後ろの山の上の「国民宿舎 土佐」を記録的に遅く出立して、宇佐大橋には戻らず、今回は横浪半島の広い舗装道路を行くことにしました。宿から20分ほど西へ行った地点に見晴らしの良い場所があるのですが、そこで、白装束で大荷物の若いお遍路さんが休んでいるのが見えました。Iさんに追い着いたのです。Iさんは、F爺よりもずっと早く宿を出たはずですが、足を痛めているため速度...
長話(ながばなし)遍路
- 2016/01/12
- 21:31
前篇の粗筋(あらすじ)2015年8月某日。台風15号が高知県土佐市を直撃した日に36番・青龍寺(しょうりゅうじ)の後ろの山の上の「国民宿舎 土佐」で泊まったのですが、夕食の席に注文したビールを持って来てくれた愛想の好い支配人のJさんがF爺の著書の『トルコのもう一つの顔』の読者だったことが分かりました。Jさんと話が弾み、幸せな気分で、食後もう一度露天風呂に浸かってから眠りに就(つ)きました。本文熟睡できたようです。翌...