「おかん」は東播磨と北摂津に1915年以前に存在した
- 2017/01/14
- 21:09
「母親」「父の妻」「父の妾」などの呼称として兵庫県東播磨地域に古くからあるらしい「おかん」について、粉雪さん(= 信太一郎さん)から〈印刷物資料が見つかった〉というご報告がありました。今のところ、次のことが判明しています。[1a]「上司(かみつかさ)小剣(しょうけん)」という小説家(1874-1947)(*)が、『父の婚礼』(1915年、新潮社)という本で「おかん」を使っています。(*) 上司小剣は、「奈良県生まれですが,育ったのは...
「おかん」「おとん」を1970年代に芦屋の高校生が使っていた
- 2016/12/31
- 20:10
兵庫県の芦屋市立芦屋高校の元教員が開設しているサイトの一ページに「芦屋市立芦屋高校の16回卒業生R」の作文が載っています。日付は、1980年2月25日。この作文に、「オトン」「オカン」という言葉が頻出します。ところが、1970年代にこの高校に奉職していた友人の証言によると、〈作文以外の場で自然な会話で「おとん」「おかん」を聞いたことは無い〉(*)のだそうです。言い換えると、〈本来、人前で用いる言葉では無かった〉と...
「おかん」を1972年に松本清張が使っていた
- 2016/12/15
- 21:38
ブログ記事〈「おかん」の発祥地は、東播磨か?〉に昨日、火狐さんから新たなコメントが届きました。1972年に「おかん」という言葉を使った推理小説作家がいたことを告げる内容です。全文を引用します。但し、読みやすさを考えて、数箇所、原文には無いのですが、行間を開けました。*****小島さんへ「おかん」問題についてです。何となくですが、「おかん」が頭の隅に引っかかっていました。今日、その謎が解けました。以前読んだ、...
「どつぼ」と「わや」
- 2016/12/11
- 23:23
火狐さんからブログ記事〈「めっちゃ」や「むっちゃ」は下品な言葉〉に次のご投稿がありました。この記事の表題にあるように「どつぼ」と「わや」を話題になさっています。偶然に、ちょうどF爺も類似の疑問を抱えていたので、コメントを引用して記事にします。(コメント投稿者がF爺のブログをアンケートの場として利用することは受け付けない原則にしております。火狐さんのこのコメントは、特別な例外です)*****関西在住の皆様へ...
「おかん」の発祥地は、東播磨か?
- 2016/12/10
- 20:19
累積情報ブログ記事〈「おかん」は、卑語・侮蔑語〉に掲載した「暫定結論」にブログ記事〈「おかん」は、いつから兵庫県に実在するのか〉で少々補足情報を加えました。新情報Junさんから新しいコメントが届いたので、〈「おかん」という言葉は、電波に乗って「似非(えせ)大阪弁」として拡がる前に、兵庫県の東播磨地域に文字に書いた形で実在した〉ことが(日本の事情に疎(うと)い浦島F爺にとって)判明しました。東播磨にお住まいの...
「めっちゃ」や「むっちゃ」は下品な言葉
- 2016/12/07
- 20:06
「めっちゃ」及び「むっちゃ」という言葉に関してブログ記事〈「おかん」は、卑語・侮蔑語〉に大阪人の「つまみ食い遍路のR」君から届いたコメントに、やはり大阪人のS.Solaさんから迅速な応答がありました。F爺は、大筋でS.Solaさんのご意見に賛成です。補足しなくてはならない事項がいくつもあるため、記事を立てることにしました。R君からS.Solaさんへの質問コメントを全文引用します。*****S.Solaさんにとっては「おかん」「お...
「おかん」は、いつから兵庫県に実在するのか
- 2016/12/04
- 21:20
ブログ記事〈「おかん」は、卑語・侮蔑語〉に続々とコメントが届いています。兵庫県にお住いの数人の方から〈自分の住む地域では「20世紀末」よりも前から、「おかん」という言葉を使っている〉というお知らせがありました。これが検証可能なことであれば、〈「おかん」という言葉は、兵庫県の○○地域から神戸や大阪などに伝わった可能性がある〉〈「おかん」という言葉は、兵庫県の○○地域からメディアに伝わった可能性がある〉など...