橋本國彦作曲の「富士山見たら」と「川」
- 2017/05/12
- 19:39
「富士山見たら」久保田宵二 作詞・橋本國彦 作曲の「富士山見たら」という歌は、歌詞の音調を尊重した「聞いてすぐに意味の解る歌」です。旋律は、短調のヨナ抜き音階です。「ラシドミファラ」ですから、陰旋法に似ています。 歌詞〽旅の空から富士山見たら 遠い故郷(こきょう)のあの娘(こ)を思た〽旅の空から見た富士山は 遠い故郷のあの娘に似てる〽田舎育ちと笑わいで貰お あの娘(こ)ぁ気高い優(やさ)姿細かく見ると「見た...
橋本國彦作曲の「城ヶ島の雨」
- 2017/05/07
- 19:12
北原白秋作詞の歌「城ヶ島の雨」には、橋本國彦(1904-1949)作曲のものと梁田貞(1885-1959)作曲のものとあります。橋本國彦作曲の「城ヶ島の雨」は、歌詞の音調を尊重しています(*)。そのため、初めて聞いても、素直に意味が解ります。(*) 決して「歌詞の音調に囚われている」のではありません。例えば、「薄雲る」の音調と旋律は噛み合っていません。しかし、「別の語に聞こえてしまう」ことはありませんから、許容範囲内です。旋...