詐称遍路の妄想本の前書き(4)
- 2019/03/24
- 19:45
「黛まどか」の『奇跡の四国遍路』の前書きの考察の最終篇です。この後は、「プロローグ」に始まる本文の考察に取り掛かります。5ページの12~13行目*****詩歌には「歩く系譜」がある。西行、芭蕉、山頭火等に代表される詠み人は、歩いて詩歌を紡いだ。***** 誤用日本語では、名詞に続けて「○○の系譜」という言い方をします。「黛まどか」は、ここで「系譜」とは意味の結び付かない動詞「歩く」の連体形に続けて〈「歩く系譜」〉と...
詐称遍路の妄想本の前書き(3)
- 2019/03/22
- 21:29
「黛まどか」の『奇跡の四国遍路』の前書きの考察を続けます。4ページの8~14行目*****「同行二人(どうぎょうににん)」――遍路中は常に弘法大師(こうぼうだいし)空海が共にあるという意味だ。ところが実際に歩き出すと、ずっと影のように蹤(つ)いてくるもう一人がいた。「自分自身」だ。お大師様の存在を忘れることはあっても、自分自身は片時も離れてくれない。しかもそれは日常に行き詰まり悲鳴を上げていた自分だ。歩いている時も...
詐称遍路の妄想本の前書き(2) : アンケートの纏め
- 2019/03/21
- 20:08
ブログ記事〈詐称遍路の妄想本の前書き(2)〉でお願いしたアンケートの纏めをします。この機会に、記事の末尾に【国際語になっている「haiku」という形式の短詩は、「俳句」とは全く別物である】という趣旨の短い論考を付け加えました。(実のところ「似て非なる物」でさえないのです)コメントでお応えくださった、チョルスさん、IHさん、「106」さん、メールなどでご意見をお知らせくださった皆様、誠にありがとうございます。アン...
詐称遍路の妄想本の前書き(2)
- 2019/03/16
- 20:48
(記事の末尾にアンケートのお願いがあります)「詐称遍路の妄想本の帯と前書き」シリーズの第三篇です。『奇跡の四国遍路』の3~6ページに「はじめに」とある部分(= 前書き)の考察を続けます。3ページの6~7行目「世代も性別も国籍も超え、」 安易な嘘はったり「世代も性別も国籍も超え」るなんていう、魔法か手品のようなことが現実世界で起こることはありません。「起った」と思い込む空想・幻想・妄想屋は、いるかもしれません。...
詐称遍路の妄想本の前書き(1)
- 2019/03/12
- 21:20
「詐称遍路の妄想本の帯と前書き」シリーズの第二篇です。3~6ページに前書き『奇跡の四国遍路』の3~6ページに「はじめに」と題した文章があります。つまり「前書き」です。突っ込みどころ満載です。引用文を茶色の文字にし、そのうち誤用の部分に下線を引きます。嘘と事実誤認の部分には取り消し線[取り消し線]を引きます。3ページの1~2行目「(・・・)四国遍路を歩いた。全行程を自分の足で歩く、通し遍路だ」誤用 一「遍路」とい...
詐称遍路の妄想本の帯
- 2019/03/09
- 20:25
うかうかしているうちに、もう2019年3月9日になってしまいました。「黛まどか」のトンデモ本『奇跡の四国遍路』(中公新書ラクレ)の刊行から、明日でまる一年です。一念発起して、一日延ばしにしていた「トンデモ本通読」の難行(*)に取り組むことにしました。いつ終わることになるかは予測が付きませんが、とにかく始めないことには終わるはずもありませんね。(*)『奇跡の四国遍路』は、あまりにも欺瞞に満ちているため、読むのが苦...