「ナイーブ」の新しい意味を発見
- 2019/06/09
- 17:38
「ナイーブ」というカタカナ語は、超・多義語です。2013年12月27日付けのブログ記事〈「ナイーブ」は褒め言葉か侮蔑語か〉を書いた時には、F爺が日本を離れている間に起こったカタカナ語「ナイーブ」の語義の奇想天外な「進化」を確認して、腰を抜かしていました。浦島症候群が当時より少しはマシになっているとばかり思っていたら・・・そうではなかったことを思い知らされる「大事件」が起こりました(←少々誇張があります)。数日...
「影響(influence)」って何 ?
- 2013/12/27
- 03:06
2012年4月にある友人から届いたメールにこう書いてありました。・・・先日お会いした時にF先生は「『影響(influence)』は、強者が弱者に及ぼすものだ。日本に溢れている『影響』の用例の大多数は、『作用』とか『着想』とか『類似点』で置き換えるべきものだ」とおっしゃいましたね。あの後、気を付けていろいろな文章に接していますが、おっしゃる通り、「重力の作用で」と言うべきところを「重力の影響で」と言ったり、「○○から...
「ナイーブ」は褒め言葉か侮蔑語か
- 2013/12/27
- 01:10
(記事の中程に追記があります)「ナイーブ」は、本来はフランス語です。フランス語の「naïf/ naïve」(*)は、12世紀には「生来の」「本来の」という意味でした。16世紀には「ありのままの」「真実を伝える」という意味での用法が出現し、また哲学用語としては「経験に頼る」、美術畑では「素朴な作風の」「民芸風の」という意味になって現在に至っています。ところが、人物を形容する時には「初心(うぶ)な」「世間知らずの」「お人好...
民が代は 千代に八千代に
- 2013/12/13
- 22:15
(記事の末尾に追記があります)ひと昔・・・いや、もっと前のことです。1999年にF爺が何度目かの訪日をする前夜、諸外国のメディアの駐日記者が「日本は『国旗・国歌論争』という不可解なことをやっている」と本国宛ての記事に面白おかしく書き立てていました。「現国旗・現国歌に反対論が噴出しているが、反対論者を取材して代わりの新国旗・新国歌の案を訊いても答えが返って来ない。正気の沙汰ではない」というのです。半分は「...