「遍路」と「巡拝」
- 2019/06/12
- 21:25
今日の二本目の記事です。「参詣・巡拝・巡礼・ 遍路」と題したカテゴリーの第三篇です。「遍路」の定義の混沌とした現状を扱います。昔々江戸時代までのお遍路さんは、皆、歩いていたようです。〈遍路をしている騎馬武者の話〉だの〈駕籠に揺られて楽ちん遍路をしたお殿様の物語〉だのは、見当たりません。明治時代になっても、大正時代になっても、昭和時代の初めの27年ぐらいも、事情は変わらなかったようです。なお、『近代の...
「巡礼」は回教やカトリック教に関しては誤訳
- 2019/06/10
- 19:19
今日の二本目の記事です。一昨日(おととい)掲載した記事〈「巡礼」って何?〉の続篇です。諸外国の「巡礼」と日本の巡礼の違いに話題を絞ります。予備知識前篇の末尾に「予告 二」として書いたことを、ここで「予備知識」として繰り返します。日本の巡礼、中でも特に四国遍路には、諸外国の「巡礼」と異なる際立った点が二つあります。[1] いくつもの札所(= 霊場)を巡る形になっています。〈単一の聖地に到達すれば完結〉なのでは...
「巡礼」って何?
- 2019/06/08
- 19:44
世界のあちこちに聖地「巡礼」の風習があります。四国八十八箇所巡りも、巡礼の一種です。元々は殆どの「巡礼」が「歩くもの」に決まっていたのですが、現代では、文化圏によって、さまざまな様相を呈しています。〈回教圏(= イスラーム圏)とインド文化圏とカトリック教の聖地「巡礼」〉と〈四国遍路〉について、三篇に分けた記事を書くことにしました。回教圏の「巡礼」 昔と今イスラームの「メッカ詣で」は、「それをするだけの...