語源説を披露するコメントはご遠慮ください
- 2021/11/17
- 19:42
今日は、記事を二本、掲載します。これが一本目です。当ブログを開設して以来、時期によっては「ちらほら」程度、運の好い時には「忘れた頃に一、二通」、ここ数日は「怒涛のように」、【語源説を披露する迷惑コメント】が届きます。原則として見つけ次第、問答無用で非表示のまま削除しています。理由は、至極単純です。言語学の門外漢や初心者の夢想する語源説が当を得ている確率は、一万分の一に遥か達しません。とても、とても...
「茸(きのこ)」は「木の子」ではない : アンケートの纏め
- 2021/02/17
- 18:29
今日も記事を二本、掲載します。これが一本目です。当ブログの記事〈「茸(きのこ)」は「木の子」ではない〉でお願いしたアンケートの纏めをします。コメントでご回答をお寄せくださった河畑タクミさん、「106」さん、チョルスさん、メールなどでご意見をお知らせくださった皆様、誠にありがとうございます。アンケートの質問アンケートの質問は、こうでした。 ##### 皆様は、 【茸は、木の芽ではないから、「木の子...
「茸(きのこ)」は「木の子」ではない
- 2021/01/31
- 19:26
(記事の末尾にアンケートのお願いがあります)「筍(たけのこ)」は、「竹の子」とも書きます。竹の若芽のことですね。放っておけばぐんぐん伸びて、立派な竹になります。茸(きのこ)に関して〈「竹の子」と並行した語源説が可能だ〉と考える人が昔からたくさんいます。「国語」辞典にも【茸(きのこ)は「木の子」だ】と書いてあるものがあります。F爺は、子供の頃から、それは間違いだと確信しています。理由は、二つあって、どちらも...
「ぶらんこ」の語源はポルトガル語ではあり得ない
- 2021/01/29
- 19:47
(「似非語源だと断定する理由」の項に追記があります)ある友人からの緊急質問(笑)に答えて、今日も記事を二本掲載することにしました。これが一本目の記事です。友人からのメール友人は、2021年1月28日に当ブログの記事〈擬似形態素の一覧表(後)〉に届いた星三郎さんからのコメントでの質問に対するF爺の返信を見て【万が一にもゴキブリに攻撃されないうちに】と大急ぎでメールをくれたのです。F爺の返信コメントを自己引用します...
雪隠黄金
- 2016/10/10
- 19:37
(記事の末尾に追記があります)F爺は、長期休暇中は、パソコンを持ち歩きません。WI-FIのある場所を探すこともしません。ですから、愛読している三上勝生さんのブログ『記憶の彼方へ』を訪問する機会もありませんでした。帰仏後、時差ボケが消えるのを待って、たくさんある美しい写真を少しずつ鑑賞しました。9月21日の記事に金属性の光沢のある甲虫の写真が載っています。名前は、「センチコガネ」と言うのだそうです。漢字表記を...
「アホ・バカ」論議(続)
- 2016/03/31
- 18:33
この記事は、表題の通り、3月18日付けのブログ記事〈「アホ・バカ」論議〉の続篇です。粉雪さんからの再度のコメントで、『全国アホ・バカ分布考』(松本修、新潮文庫、1996)に書いてある「*ほんじなし」という形態の語が実在する可能性は、限りなくゼロに近いと判明しました。コメントの一部を引用します。*****「ほんじなし」と類似していると思ったのは、具体的には「ほじなし」という語で、秋田県横手市、岩手県奥州市の人が自...
「アホ・バカ」論議
- 2016/03/18
- 20:31
ブログ記事「いい加減さ」に届いた粉雪さんからのコメントにこういう意味のことが書いてありました。〈『全国アホ・バカ分布考』(松本修、新潮文庫、1996)によると、「ほんじなし」という言葉が「東北地方に」あって「馬鹿」という意味だそうだ〉F爺には初耳のことなので驚き、現実の東北地方と北海道に住んでいる友人知己にメールを送って、そんな言葉が(あるいはそれに似た言葉が)本当にあるのかどうか、訊いてみました。検証可...