Arnold van den Berghが「アンネ・フランクの隠れ家の密告者」だという確証は無い
- 2022/02/04
- 21:22
今日は、記事を二本、掲載します。これが一本目です。2022年1月18日付けのAFPBBの日本語版などが「アンネ・フランクの隠れ家の密告者」の可能性ありとして、ユダヤ人のArnold van den Berghの名前を挙げていました。同時にいくつもの言語で翌19日刊行の『アンネ・フランクを裏切ったのは誰か』(Rosemary Sullivan著)と翻訳できる本の内容を紹介したものでした。ところが、2022年2月3日付けでLe Monde ル・モンド紙やOuest-Franceの...
Outreauの悪夢(4)
- 2015/06/08
- 02:36
Outreauウトロー裁判は、6月5日に結審し、予想通り、Daniel Legrandダニエル・ルグラン氏の無罪が確定しました。「証拠不十分などではなく、完全に無実だから」という特別の説明付きでした。それまでに、10年前の同じ裁判で冤罪(えんざい)が晴れた残り12人のうち存命中の人10人全員が証人席に立ちました。証人は、証言中、次々に・・・・泣き崩れました。(非逐語訳)〈私が逮捕された後、未成年だった二人の息子は強制的に施設に入...
Outreauの悪夢(3)
- 2015/06/03
- 18:49
主に2015年5月29日付けと31日付けのLe Monde ル・モンド紙の記事に基づいて、先週5月27日のOutreauウトロー裁判を描写します。記事の署名者は、特派員のFlorence Aubenasフロランス・オブナス夫人です。他のメディアの記事とは、細部にいくぶん食い違いがあります。二人目の夫のThierry Delayティエリー・ドゥレー及び隣人夫婦と共に四人の幼年の息子を日常的に強姦し無実の人を貶める虚偽の証言を繰り返したことを10年前に認めて...
Outreauの悪夢(2)
- 2015/05/31
- 04:23
10年前に無実の受刑者13名の冤罪が晴れて終わったはずのOutreauウトロー事件の無駄な再審が続いています。ブログ記事「Outreauの悪夢(1)」でお伝えしたことのその後を2015年5月28日(木)付けのLe Mondeル・モンド紙などが報じています。少年だったときに父親のThierry Delayティエリー・ドゥレーと母親と隣人夫婦の四人に「週に二、三回」犯され続けた四人兄弟が〈当時未成年だったDaniel Legrandダニエル・ルグランにも犯された〉...
Outreauの悪夢(1)
- 2015/05/21
- 21:21
Outreauウトローは、フランスの北端部の地名です。フランスでは、2005年以来、「冤罪」と「誤審」の代名詞になっています。この地名を聞くだけで「ああ、忌わしい」と身震いする人もたくさんいます。裁判は、2004年の5月に始まりました。幼児姦を犯し「国際幼児売春組織」を作ったという「容疑」で70人余りの人が被告席に坐らされ、そのうちの17人が禁錮刑に処せられたのですが・・・そんな組織は存在せず、幼児姦についても、4人...
W夫人
- 2014/06/13
- 00:44
秋田県在住のW夫人とは、『トルコのもう一つの顔』の刊行前後から、かれこれ10年ほど、お付き合いがありました。F爺が秋田に行くたびに数回、講演会に聴衆の一人として来てもらったり、ドライブがてら食事に行ったりしました。F爺がある町の○○宗のお寺でお坊さんたちを集めて講演するように取り計らってくれたこともあります。K夫妻と四人での会食も何度かしました。話題も弾んで毎回楽しい思い出が残り、末永くお付き合いしたいと...
冤罪とDNA鑑定
- 2014/01/18
- 00:09
DNA鑑定で刑事事件の犯人を特定することの可能になることがあります。逆に、無実であることが分かって死刑などをまぬかれる人もいます。米国で最初にDNA鑑定のお蔭で冤罪を晴らすことの出来た元・死刑囚のKirk Bloodworth氏は、死刑廃止運動家の間では超有名人です。マリランド州の住民です。1960年10月生まれですから、1984年にバルチモアで「Dawn Hamiltonという名の9歳の少女を強姦して殺した」という容疑で逮捕されたときには...