インドネシアのフランス人死刑囚(3)
- 2018/04/02
- 19:21
2018年3月21日付けのLibérationリベラスィヨン誌のウェブ版の記事やLe Républicain Lorrainル・レピュブリカン・ロラン紙のウェブサイトによると、インドネシアで囚われの身のフランス国籍の死刑囚Serge Atlaouiセルジュ・アトラウィ氏は、今も死刑囚監房で呻吟しているそうです。身に覚えの無いことで2007年に氏が死刑判決を受けてから、11年も経っています。F爺は、「処刑された」というニュースを目にすることになるのが辛いの...
インドネシアのフランス人死刑囚(2)
- 2015/06/23
- 19:47
2015年5月2日付けのブログ記事「インドネシアのフランス人死刑囚」の続篇です。昨日(5月22日)、ジャカルタの行政裁判所がフランス国籍の死刑囚Serge Atlaouiセルジュ・アトラウィ氏の上告を棄却しました。氏の無実を確信しているフランスでは、大ニュースです。Le Figaroル・フィガロ紙なども大きく伝えています。外交問題にもなっているのです。弁護団は、「まだ他にも、せめて終身刑に減刑させる手段はある」と言っているそうで...
インドネシアのフランス人死刑囚
- 2015/05/02
- 18:30
(記事の末尾に追記があります)インドネシアが2015年4月28日に「麻薬密輸の罪」でインドネシア人1人と外国人7人を死刑に処したことは日本のメディアも伝えていますね。上の記事の伝えていない重要なことが三つあります。一つ、処刑された人たち全員の犯行の証拠は無い。二つ、主犯格のインドネシア人Benny SudrajatとBudi Ciptoは、死刑に処せられていない。処刑された8人は、全員、せいぜい「雑魚(ざこ)」に過ぎない。Bennyの息子...
スマトラ島の裸文化摩擦
- 2014/02/09
- 00:22
インドネシアの西の涯、スマトラ島の北部にメダンという大きな町があります。国際飛行場もあり、大学もあります。住民の多くは回教徒ですが、山岳部から移住して来たキリスト教徒もたくさん住んでいます。メダンを中心とする北スマトラ州は、古くからポルトガル人やオランダ人が植民活動と布教活動を繰り広げる拠点にした地域です。インドネシア独立後も、オランダ領だった時代に定着した「日曜日が休日」制度が健在です。週休二日...
スマトラ島の沐浴風景
- 2014/02/07
- 01:35
前置き (インドネシアの言語政策)インドネシアは、共産主義を犯罪視する国です。そのため、政治経済思想に関して言論の自由はありません。しかし、多民族・多言語・多宗教国家であることは建国の時から自明のこととして認めています。「200以上の言語が存在し、多数の民族が共存している」と公表しています。国民の大多数は、民族言語と公用語のインドネシア語の二重言語生活をしています。 本文インドネシア国民の大多数は回...