二倍体ではなく「キメラだった」ことの分かった雄の蟻
- 2023/05/11
- 00:08
2023年5月10日付けのLe Mondeル・モンド紙の「科学と医療」特集の第八面に、必ずキメラとして生まれる種類の雄の蟻のことを報告する記事が載っています。「De vraies chimères chez les fourmis」という題です。F爺式の非逐語訳は、こうなります。【蟻の中には、神話ではない本物のキメラがいた】この記事の電子版は、5月7日付けです。定期購読者でない人は、2分間しか読めません。「キメラ」の現代の意味現代の科学者は、「キメラ...
海象(せいうち)は、海中生活をする七ヶ月の間、一日に2時間しか眠らない
- 2023/04/26
- 19:00
2023年4月26日付けのLe Mondeル・モンド紙の「科学と医療」特集の第八面の記事が海象(せいうち)の睡眠に関する最新の研究結果を伝えています。記事の題名は「L’éléphant de mer, un petit dormeur」(*)。この記事の電子版は、4月23日付けで、載っている画像は繁殖期に熟睡している海象のものです。(*) 非逐語訳は、こうなります。「海象は、ナポレオンほども眠らない」同様の記事が多数のサイトにあります。海象(Mirounga angustir...
透明人間ならぬ「透明蛙」が実在する
- 2023/01/13
- 00:05
2023年1月11日付けのLe Mondeル・モンド紙の「医療と科学」特集の第八面に「透明蛙」のことが載っています。署名は、いつものようにNathaniel Herzberg氏です。要約します。*****メキシコからベネズエラに掛けての熱帯地域には、158種類の夜行性の「透明蛙」が棲んでいる。背面は、植物の葉と見紛う緑色。腹面は透明。そのため「ガラス蛙」とも言う。ガラス蛙は、日中は、草食動物の食いたがらない植物の葉の上で仰向けになって眠...
「雄の蜂も毒針で刺す」という大発見
- 2022/12/21
- 21:00
前置き今日は、昨夜から出掛けているため休載する予定だったのですが、短い記事を一本、挿入します。本文2022年12月21日付けのle Mondeル・モンド紙の「科学と医療」特集の第六面に、こんな記事が出ています。「Des guêpes mâles piquent avec leur organe génital」(非逐語訳 : 雄の蜂の生殖器も敵を刺すことが出来る)「News-24」のサイトが、ほぼ同じ内容の記事を掲載しています。要約両記事の内容を要約します。【「蜂の仲間で...
アルマジロはハンセン氏病菌と共生する
- 2022/12/15
- 19:22
12月15日付けの一本目の記事です。二本目も、数分後に掲載します。アルマジロとホモ・サピエンスの共通点2022年12月14日付けのLe Mondeル・モンド紙の「科学と医療特集」の第八面の右側の記事がアルマジロとハンセン氏病菌(*)のことを話題にしています。署名は、いつものように、Nathaniel Herzberg氏です。(*)「氏」を省略した「ハンセン病」という表記が今の日本では主流のようです。F坊やが秋田に住んでいた頃には、話し言葉で...
啄木鳥(きつつき)は何のために「木をつつく」のか
- 2022/10/29
- 18:19
10月29日付けの三本目の記事です。2022年10月26日付けのLe Mondeル・モンド紙の「科学と医療特集」の第八面の右側の記事が啄木鳥に焦点を当てています。啄木鳥同士の情報交換【啄木鳥はなぜ「木をつつく」のか】という設問には、正解が三つあるのだと書いています。[1] 樹皮の中や裏側に潜んでいる多種類の幼虫を取り出して啄(ついば)むため。[2] 木に穴を開けて自分の隠れ家( = 巣)にするため。[3] 啄木鳥同士の情報交換のため。...
一筋縞蚊の媒介するデング熱が南仏に広がる
- 2022/09/29
- 00:02
9月29日付けの一本目の記事です。9月28日付けのLe Mondeル・モンド紙が、「科学と医療特集」の第一面と第4~5面を大きく使って、【デング熱とchikungunyaとzikaを媒介するAedes albopictusという学名の蚊が南仏で蔓延していて、年毎に分布域を広げている】ことを報じています。この蚊の日本語名は、「一筋縞蚊」です。一筋縞蚊は、長い間、黄熱病とデング熱を媒介する【Aedes aegypti (熱帯縞蚊)ほどの脅威ではない】と思われていた...