エスペラントの正体(続)
- 2015/01/23
- 21:11
純兼さんブログ記事「エスペラントの正体」にお寄せくださったご質問にお答えします。>質問ですが、「言語もどき」というのは、何をもって言語ではないと見做しているのでしょうか。依拠すべき民族や文化の歴史がないからなのか、恒常的に存在する話者集団がないからなのか…。意図的に作り出したものを言語と呼ばない、ということに異論はありませんが、エスペラントで会話ができるとか、母言語(母言語もどき?)話者が存在すると...
エスペラントの正体
- 2015/01/18
- 19:57
「人工語」として世界的に有名なものにエスペラント(*)があります。ポーランド人のザメンホフが提唱したもので、ラテン語系の語材を中心に英語などの語彙を加えて作ってあります。(*)「エスペラント語」と表記する人もいます。F爺は、エスペラントのように「特定の自然言語を母体にしていないもの」を「言語」のうちに数えないので(a)、「エスペラント語」とは書きません。 (a) 何のうちに数えるのか知りたい方は、ご質問...
人工語「ヒンディー語」
- 2015/01/11
- 20:14
ヒンディー語ヒンディー語と近縁の諸言語の古い書記形態は、11世紀に確認できています。「ヒンディー」という名称を現代の意味で、つまり特定の言語の呼称として、用いるようになったのは、19世紀になってからです。デリー周辺に語域のあるカリー・ボーリー語にペルシャ語の語彙が混入した物を「ヒンディー語」と名付けてインド共通語として用いようとする政治運動が始まったのは、1877年に「英領インド」が成立する前後のことです...
人工語「アラビア文語」
- 2015/01/08
- 21:03
三郎さん長らくお待たせしました。「人工語」についてお答えします。問題が複雑なので、今日は手始めに「人工語」の定義と「アラビア文語」のことだけ書きます。新しく「人工語」というカテゴリーを設(もう)けました。第二篇以降にヒンディー語のことなどを書くことにします。人工語はたくさんありますが、中華人民共和国の「普通話」やイスラエルの「現代ヘブライ語」、インドネシアの公用語になっている「インドネシア語」などに...