フランスの大晦日2016
- 2016/12/31
- 20:18
フランス人の何十年来の友人が口々にこう言っています。「いつもの年と様子が違う」「いつもなら気の早い連中が大晦日を待ちきれずに12月28日頃には爆竹を鳴らし始めるのに、今年は30日になっても聞こえなかった」「大騒ぎする気になれない」そう、そうなのです。フランス、ベルギー、ドイツとテロ事件が頻発している状況です。ストラスブールのクリスマス市(いち)も低調だったそうです。(F爺は、元々クリスマスを祝う理由が無いの...
「おかん」「おとん」を1970年代に芦屋の高校生が使っていた
- 2016/12/31
- 20:10
兵庫県の芦屋市立芦屋高校の元教員が開設しているサイトの一ページに「芦屋市立芦屋高校の16回卒業生R」の作文が載っています。日付は、1980年2月25日。この作文に、「オトン」「オカン」という言葉が頻出します。ところが、1970年代にこの高校に奉職していた友人の証言によると、〈作文以外の場で自然な会話で「おとん」「おかん」を聞いたことは無い〉(*)のだそうです。言い換えると、〈本来、人前で用いる言葉では無かった〉と...
橋爪大三郎の場合(3)
- 2016/12/30
- 19:56
橋爪大三郎と大澤真幸シリーズの第三篇です。二人の共著・講談社現代新書『げんきな日本論』からの引用を続けます。158~159ページからの引用の末尾ですから、159ページのはずです。*****橋爪 : そして平仮名は、表音文字であるので、感情や思考のすべてを五○音で表現できる万能のツールになった。*****虚報です。「橋爪大三郎の場合(1)」と「橋爪大三郎の場合(2)」で述べたように、「五十音」は、非常に不完全な表音文字です。「五...
22番・平等寺から遅い昼食まで
- 2016/12/29
- 20:12
2016年某月○日。晴れ、のち快晴。遍路宿「山茶花」を6時45分に出て、目と鼻の先の22番・平等寺にお参りします。7時に納経所が開くのと同時にNMさんが一番乗りで納経を済ませました。その後は、一路南へ。田井ノ浜を目差します。田井ノ浜田井ノ浜に着いたのは、10時半でした。海の家が・・・取り壊し作業をしています。海水浴客の多数集まる時期が終わってしまったのでしょう。土地の人らしい中年の男に訊いてみましたが、近くで食...
トルコで(またも)裁判もどき開幕
- 2016/12/29
- 20:04
2016年12月29日(木)にトルコで「言論弾圧」を目的とした裁判もどきが始まります。「被告」は、作家のAslı Erdoğanアスル・エルドアン夫人をはじめとする9人です。9人の「罪状」は、「国家の保全を危険に曝したこと」だそうです。終身禁錮刑を求刑されています。普通の人間に理解できる言葉に翻訳すると、せいぜい「独裁政権を間接的に批判したことになるかもしれない記事を書いた」のです。つまり、言論の自由のある国だったら決し...
橋爪大三郎の場合(2)
- 2016/12/28
- 20:38
橋爪大三郎シリーズの第二篇です。ブログ記事「語族神話と母音調和」に火狐さんから届いたコメントで教えていただいた橋爪大三郎と大澤真幸の共著・講談社現代新書『げんきな日本論』からの引用の末尾を再引用します。「158~159ページの末尾」ですから、もしかすると5行とも159ページなのかもしれません。*****橋爪: さて、ここから先は私の乱暴な仮説なんだけど、平仮名が表音文字であることにより、この文字体系ができると、音韻...
橋爪大三郎の場合(1)
- 2016/12/27
- 20:10
ブログ記事「語族神話と母音調和」に火狐さんから届いたコメントのお蔭で、新たに少なくとも一人、大出版社から本を出している立派な肩書きの人物が似非(えせ)学者と判明しました。「似非っぷり」が中途半端ではないため、三篇に分けて論考します。問題の本は、講談社現代新書『げんきな日本論』の初版第一刷で、橋爪大三郎と大澤真幸の対談形式です。2016年10月20日の刊行で、158~159ページ(*)が「平仮名と音の体系」という小見出...
剽窃引用された!
- 2016/12/26
- 21:18
(末尾に追記があります)公表した記憶の無い文言2016年12月23日に、ある友人からの知らせで、F爺・小島剛一を孫引きした次の一文を掲載しているウェブサイトを「発見」しました。2016年9月9日の掲載だそうです。サイト名は「HES 平原エンジニアリングサービス株式会社」、記事の表題は〈「世間(せけん)」と「社会」の違い〉です。当該部分を引用します。記事の中ほどにあるのですが、「小島剛一」の名前が太字になっていないため...
遍路宿「山茶花」
- 2016/12/25
- 21:08
2016年某月○日、午後。快晴。22番・平等寺の門前行く手の左手に平等寺へ登る石段が見えた時は、5時を過ぎていました。納経はもう出来ない時間です。お参りは、明日の朝ということになりました。石段の前を素通りして、今晩の宿に向かいます。遍路宿「山茶花」午後5時13分に「山茶花」に到着。女将さんに、再会の挨拶をした後、すぐに訊きました。「確か、ここのお風呂は、岩風呂のような造りでしたね」「『ような』じゃなくて、岩...
編曲倫理
- 2016/12/24
- 21:17
S.Solaさん長らくお待たせしました。歌詞の付いた曲の編曲に際して注意するべきこととして、いつぞやの《本来の調性を尊重しなくてはならない場合や歌詞無しで演奏したら作詞者、作曲者、特定の言語共同体などに対して礼を失することになってしまう場合》について記事を立てます。この記事では「調性」「伴奏」「歌詞」の三点について論考します(*)。「原曲の音楽性と歌詞の尊重」という観点のみからの論考ですから、著作権などの...