「黛まどか」と東京新聞(5) : 論理の破綻と「摘発」の誤用
- 2018/01/30
- 20:38
(「論理の破綻 四」の項の末尾に追記があります)(記事の末尾にアンケートのお願いがあります)前置き東京新聞が2017年に連載した「黛まどかの四国歩き遍路 同行二人」という記事には、歴然たる誤報だけでなく、辻褄の合わない主張が幾(いく)つもありました。知人を介して少しずつ東京新聞文化部長に知らせて行きましたが、待っても待っても回答は届きませんでした。三ヶ月半あまりも待たせられた末にようやく文化部長から届いた「...
遍路宿「山茶花」2017 (3)朝食の納豆
- 2018/01/29
- 20:41
2017年の夏の遍路道。○月○日。遍路宿「山茶花」の朝食は、6時からです。全員が昨晩と同じ席に着きました。納豆いろいろな食品が盛り沢山の朝食の盆に、納豆が載っていました。F爺は、フランス人の四人組がどんな反応を見せるか、興味津々(きょうみしんしん)です。異文化圏の醸造製品は全てそうなのですが、納豆は、欧米人にすぐには美味しさの分からない(*)食品なのです。(*)「日本の食べ物は美味しいけれど、納豆だけは苦手」と言...
「黛まどか」と東京新聞(4) : 宝寿寺ご住職からの回答
- 2018/01/28
- 20:00
F爺は、2017年9月8日以降に東京新聞文化部長に宛てたメールで〈62番・宝寿寺が「霊場会」を脱退した〉という表現は間違いだ、と指摘しました。これに対する文化部長からの12月26日付けの「回答」には、こうありました。*****宝寿寺は今回の裁判で、現住職についてはそもそも「入会していない」ことが判決で認められましたが、父親の前住職の折には入会していました。なので、「(宝寿寺が)脱会した」という表現も事実、と私どもは...
百合根(ゆりね)は「謎の食品・第二類」
- 2018/01/27
- 21:25
2015年10月7日付けのブログ記事〈数の子〉に2018年1月3日に「三郎」さんから新たなコメントが届きました。〈百合根も「謎の食品」の仲間ではないか〉というご趣旨でした。深く考えず、こう返信しました。*****百合根には「独特のうっすらとした苦み」と「ユリ科植物に共通の蔗糖の甘み」がありますね。調理法次第で美味しい料理になりますから、F爺は「謎の食品」のうちには数えません。*****1月24日に「三郎」さんからもう一通コ...
「おフランス」って何?
- 2018/01/26
- 21:02
(記事の末尾にアンケートのお願いがあります)2017年の真夏の遍路道で、遍路には何の関心も無い日本人の男女が遍路宿にやって来てF爺に話しかけ、思いもかけない事態になりました。フランスを「おフランス」と呼ぶ(泊り客ではない)女22番札所・平等寺の脇の遍路宿「山茶花(さざんか)」での出来事です。午後の終わりに宿に着きました。お風呂と洗濯を終えて夕食の支度が整うのを待つ間、女将さんが食堂に常時用意してくれているポッ...
遍路宿「山茶花」2017 (2)夕食
- 2018/01/25
- 19:49
2017年の夏の遍路道。○月○日。遍路宿「山茶花」で賑(にぎ)やかな夕食が始まります。F爺は、食前から、持参して来ていた自作の合唱曲「四国の雨は遍路の涙」の楽譜を読むために、長い食卓の端(はし)で玄関口に近い場所に坐っていました。F爺の向かいの席に、さっきお風呂場で知り合ったCさんが坐りました。二人の隣り、食卓の中央に、フランス人四人とイタリア人のVAさん。奥の端、F爺からは一番遠い所に、鶴林寺で出会った台湾人の...
「黛まどか」と東京新聞(3): 誤解させる書き方
- 2018/01/24
- 08:33
ブログ記事〈「黛まどか」: 不思議な登場人物がまた一人〉に「106」さんから1月7日と14日と、二通、コメントが届きました。二通目のご投稿にF爺が付けた返信を転載します。#####(ここから自己引用)#####「106」さん四国の遍路道の歩き方は、十人十色、百人百様、千人千様です。どの人も、何らかの形で、自分の旅の記録を保存していることでしょう。写真入りの旅日記を付けている人も多いかもしれません。人によっては、紀行文を書...
遍路宿「山茶花」2017 (1)到着+風呂+洗濯
- 2018/01/23
- 20:38
2017年の夏の遍路道。○月○日。遍路宿「山茶花」22番・平等寺脇の遍路宿「山茶花(さざんか)」に着くと、この季節には珍しく、先客がたくさんいる様子です。この宿は玄関を入ってすぐ左側にお接待で(= 無料で)使わせてもらえる洗濯機が設(しつら)えてあるのですが、そこに洗濯物を抱えた若い女が二人いて、フランスのフランス語(*)を話していました。聞くとも無しに聞いた会話の断片の様子では、他にも連れが二人ぐらいいるようです...
稀少金属戦争の時代(= タングステン、バナジウム、アンチモンなどを奪い合う時代)
- 2018/01/22
- 20:07
2018年1月12日付けのLe Mondeル・モンド紙に稀少金属に関する大きな記事がありました。第12面を全部使っています。「La grande bataille des métaux rares」と題しています。「稀少金属を巡る大戦闘」と訳せます。新聞記者のGuillaume Pitronギヨーム・ピトロン氏が自著を紹介する形になっていて、書名は『La guerre des métaux rares』(稀少金属戦争)です。〈今や希少金属が国家間の争いの鍵を握る時代になっている〉という趣旨で...
「黛まどか」と東京新聞(2): 62番・宝寿寺の住職は元々「霊場会」に入会していない
- 2018/01/21
- 20:25
(本文の「文化部長の主張は受け容れられない」と「F爺の結論」の二つの項に追記があります)(記事の末尾にアンケートのお願いがあります)〈「黛まどか」と東京新聞(1) : スペイン語のpeca(s)(=そばかす)と捏造文字列「*pecus」〉の続篇を発表します。前置きこの記事は、2017年5月30日付けのブログ記事〈62番・宝寿寺は元々「霊場会」とは無関係〉と同年10月31日付けのブログ記事〈「黛まどか」の遍路記事は虚報を含んでいる〉の内容...