詐称遍路の妄想本の第二章(後)
- 2019/03/31
- 19:33
「黛まどか」の著書『奇跡の四国遍路』の第二章の考察の後篇です。61ページの最後の行から62ページの1行目「これまで会った歩き遍路の大半が、六十歳以上の男性だが、奥さんを亡くされて供養で歩く方が多いそうだ」 どうやって正確な年齢を知った?男か女かは、見れば遠くからでも大概はすぐ判りますが・・・「黛まどか」は、何を根拠に「これまで会った歩き遍路の大半が、六十歳以上の男性だ」と言い切るのでしょうか。お遍路さん...
詐称遍路の妄想本の第二章(前)
- 2019/03/30
- 17:07
(「47ページの最後の3行」の項の末尾に追記があります)「黛まどか」の著書『奇跡の四国遍路』の第二章の考察を始めます。高知県の行程です。二篇に分けます。42ページの2~3行目 勝手な思い込み = 事実無根「脚が痛くないお遍路さんなどいない」勝手な思い込みです。偏見に過ぎません。歩き始めの数日のうちに足に肉刺が出来てしまったり、急坂を下る時に膝を傷めたりするお遍路さんが多いのは確かですが、山歩きや湖畔巡りをして...
詐称遍路の妄想本の「第一章」(後)
- 2019/03/29
- 21:58
本日掲載の二本目の記事です。一本目の記事〈金や錦の納札が「御守りになる」だって!?〉も四国遍路に関することですので、ご興味のある方は、そちらも読んでください。この記事は、「黛まどか」の著書『奇跡の四国遍路』の第一章の考察の後篇です。徳島県の行程の後半です。22ページから24ページ 本当に焼山寺越えをしたのか?焼山寺越えのことが書いてあるのですが、不審なことだらけです。既(すで)にブログ記事〈「黛まどか」の...
金や錦の納札が「御守りになる」だって!?
- 2019/03/29
- 21:29
四国八十八箇所巡りをする人たちの間に「金の納札」「錦の納札」(*)に関する不可解な「信仰」があります。ご当人たちは本気で信じているようですが、傍(はた)から見ると馬鹿馬鹿しい迷信です。(*) 四国八十八箇所巡り用の「納札(おさめふだ)」には、白、緑、赤、銀、金、錦の六種類があります。手許の古い遍路案内書によると、〈白は1~4回目の札所巡りまで、緑は5回以上、赤は8回以上、銀は25回以上、金は50回以上、錦は100回以上...
詐称遍路の妄想本の「第一章」(前)
- 2019/03/28
- 20:48
「黛まどか」の著書『奇跡の四国遍路』の本文「第一章」の考察を始めます。東京新聞に連載していた記事を何篇か読んで数々の虚報や捏造に驚き、それを一冊の本に纏めたもののあちこちの拾い読みもして多数の批判記事を書きました。その後で、未読の部分にも目を通すべく、重い腰を上げて通読することにしたのですから、予備知識の無い人の場合とは比べ物にならないほど厳しい読み方です。なお、当ブログでは、脱字などのあらゆる瑕...
宇和町稲生の「民宿みやこ」2018年
- 2019/03/27
- 20:34
2018年○月○日。真夏の遍路道。土砂崩れで通れそうにない山道を行くことを諦(あきら)め、〈崩落していて通れない〉と地元の人に教えてもらった県道からも泣く泣く引き返し、大きく迂回して長距離無休憩速歩の末に宇和町稲生(いのう)の「民宿みやこ」に辿(たど)り着きました。今夜はもう一人、連泊しているお客さんがいるそうですが、客室部の通路にもトイレにも煙草の臭いは全然しません。《良かった。きっともう一人のお客さんも嫌...
詐称遍路の妄想本の「プロローグ」
- 2019/03/26
- 21:36
「黛まどか」の『奇跡の四国遍路』の13~16ページに亙(わた)る「プロローグ」の考察をします。このカタカナ語は「序幕」か「導入部」という意味のはずですから、「本文」の一部と見做します。13ページ5行目「四国[の]遍路[道]は(・・・)全行程一四○○キロメートル(・・・)の道のりだ」 誤用当ブログで何度も指摘したことですが、「黛まどか」は、「遍路」という言葉を組織的に誤用しています。ここからは、引用文の中の「遍路」とい...
山道は土砂崩れで埋まり、県道31号線は崩落(泣)
- 2019/03/25
- 20:38
2018年○月○日。真夏の遍路道。曇り。宇和島の「ビジネスホテル鶴島」を7時過ぎに出立しました。今日の宿は、僅か21~22km先の宇和町稲生(いのう)の「民宿みやこ」です。お盆の期間中のため、ちょうど良い距離の所には宿が取れなかったのです。《いいや、ゆっくり景色を楽しみながら行くことにしよう》朝のうちは順調歩き始めてすぐに小雨ぽつぽつ。そしてまた曇り。そのうちに雲が薄れて来ました。JR北宇和島駅の傍(そば)を通り、予...
詐称遍路の妄想本の前書き(4)
- 2019/03/24
- 19:45
「黛まどか」の『奇跡の四国遍路』の前書きの考察の最終篇です。この後は、「プロローグ」に始まる本文の考察に取り掛かります。5ページの12~13行目*****詩歌には「歩く系譜」がある。西行、芭蕉、山頭火等に代表される詠み人は、歩いて詩歌を紡いだ。***** 誤用日本語では、名詞に続けて「○○の系譜」という言い方をします。「黛まどか」は、ここで「系譜」とは意味の結び付かない動詞「歩く」の連体形に続けて〈「歩く系譜」〉と...
雨の降り続く中を民宿「柏坂」から宇和島まで
- 2019/03/23
- 19:29
2018年○月○日。真夏の遍路道。夜中に雨。明け方も雨。昨日のうちに用意してもらっていたお握りと手持ちの食料で朝ご飯を済ませます。7時10分頃に出立。雨が一時的に上がって曇り空になっていました。どっちのコースを行こうか200~300mぐらい戻って柏坂の遍路道を上(のぼ)ろうか、それともこのまま国道56号線を海沿いに進もうか、迷います。空模様も風の吹き方も、いつまた土砂降りの雨になってもおかしくない様相です。《山道は、...