「黄色いベスト」(= 実は黄緑のチョッキ)がストラスブールで集結
- 2019/01/12
- 19:30
(死者も出なかったし大規模な放火も無かったようですが、記事の末尾に追記をしました)
日本語圏では「黄色いベスト」という逐誤訳で報道の対象になっているけれども実際には「黄緑の蛍光色のチョッキ」を纏(まと)っている「組織の無い集団」がストラスブール市内で今、気勢を上げているようです。
「ようです」と書いたのは、F爺のように「巻き込まれたくない」者は、連中が大勢たむろしているはずの場所には近寄らないからです。
数日前からフランス語圏のメディアがこぞって報道しているのですが、2019年1月12日(土)の現地時間で午前10時(= 日本時間では18時)にストラスブールの中心に近いレピュブリック広場で集結し、行進して午前11時には欧州評議会の前で大声を張り上げる予定なのだそうです。
11月17日に最初にこの「運動」が現実化した時に比べると、フランス全土で、参加者数が激減している一方、明確に暴徒化しています。今日の参加者数が先週の土曜日よりも増えているか減っているかは、予測も付きませんし、警察の発表がいつあるのかも現時点では知り得ません。
ストラスブールの日本総領事館からも、こんなメールが届いています。
「1月12日(土)は引き続き,デモに巻き込まれないよう細心の注意を払う必要がありますので,不要不急の外出は控えるとともに,やむを得ず外出する際には周りの状況に十分注意して行動し,衝突等が発生している場所に遭遇した際には早急にその場を離れるなど,自身の安全対策に万全を期すよう(・・・)」
もしかして〈死者が出た〉とか〈どこかの建物が放火された〉というような事件が起こったら、数行、追記するかもしれません。
今のところは、外出に際してレピュブリック広場からも欧州評議会からも遠い場所を択んで行動するように気を付けます。どうせ欧州評議会周辺は、ものものしい警戒で、のほほんとジョギングどころではない状況のはずです。
追記 2019年1月12日 フランス時間で17時過ぎ = 日本時間で1月13日の午前1時過ぎ
「franceinfo」のサイトが画像入りでかなり詳細に報道しています。
[1] 午前10時にレピュブリック広場に集まった「黄緑のチョッキ」は、200人ほどに過ぎなかった。
[2] その後、徐々に参加者が増え、行進を始めてしばらく経つと400人ほどになり、11時に欧州評議会の前に集まった時には、約2000人を超えた模様。これは、先週土曜日にコルマール市に集まった3000人ほどに比べると、ずっと少ない。
[3] 12時には、ストラスブール駅に向かって行進を始めた。
[4] 13時頃、フォブール・ドゥ・サヴェルヌ通りで警官隊と衝突した。警官隊が催涙弾を使用。路上で何かを燃やす「黄緑のチョッキ」がいた。
[5] 14時。市の中心部のクレベール広場に「黄緑のチョッキ」が集まった。広場に面した電子機器などの大型店舗「Fnac」が一時閉店する。
[6] 15時。「黄緑のチョッキ」は、もはや300人程度に過ぎない。市の中心部の商店の一部が閉店した。
[7] 16時30分。ストラスブール駅の近くの路上で「黄緑のチョッキ」が警官隊にガラス瓶を投げつける。路面電車が運行を停止する。
全体の印象は、「大したことは無かったなあ」。自分の人気が危機的に凋落していることを認識したマクロン大統領は、この状態から抜け出すためにさまざまな方策を打ち出しています。さてさて、どうなることでしょうか。
日本語圏では「黄色いベスト」という逐誤訳で報道の対象になっているけれども実際には「黄緑の蛍光色のチョッキ」を纏(まと)っている「組織の無い集団」がストラスブール市内で今、気勢を上げているようです。
「ようです」と書いたのは、F爺のように「巻き込まれたくない」者は、連中が大勢たむろしているはずの場所には近寄らないからです。
数日前からフランス語圏のメディアがこぞって報道しているのですが、2019年1月12日(土)の現地時間で午前10時(= 日本時間では18時)にストラスブールの中心に近いレピュブリック広場で集結し、行進して午前11時には欧州評議会の前で大声を張り上げる予定なのだそうです。
11月17日に最初にこの「運動」が現実化した時に比べると、フランス全土で、参加者数が激減している一方、明確に暴徒化しています。今日の参加者数が先週の土曜日よりも増えているか減っているかは、予測も付きませんし、警察の発表がいつあるのかも現時点では知り得ません。
ストラスブールの日本総領事館からも、こんなメールが届いています。
「1月12日(土)は引き続き,デモに巻き込まれないよう細心の注意を払う必要がありますので,不要不急の外出は控えるとともに,やむを得ず外出する際には周りの状況に十分注意して行動し,衝突等が発生している場所に遭遇した際には早急にその場を離れるなど,自身の安全対策に万全を期すよう(・・・)」
もしかして〈死者が出た〉とか〈どこかの建物が放火された〉というような事件が起こったら、数行、追記するかもしれません。
今のところは、外出に際してレピュブリック広場からも欧州評議会からも遠い場所を択んで行動するように気を付けます。どうせ欧州評議会周辺は、ものものしい警戒で、のほほんとジョギングどころではない状況のはずです。
追記 2019年1月12日 フランス時間で17時過ぎ = 日本時間で1月13日の午前1時過ぎ
「franceinfo」のサイトが画像入りでかなり詳細に報道しています。
[1] 午前10時にレピュブリック広場に集まった「黄緑のチョッキ」は、200人ほどに過ぎなかった。
[2] その後、徐々に参加者が増え、行進を始めてしばらく経つと400人ほどになり、11時に欧州評議会の前に集まった時には、約2000人を超えた模様。これは、先週土曜日にコルマール市に集まった3000人ほどに比べると、ずっと少ない。
[3] 12時には、ストラスブール駅に向かって行進を始めた。
[4] 13時頃、フォブール・ドゥ・サヴェルヌ通りで警官隊と衝突した。警官隊が催涙弾を使用。路上で何かを燃やす「黄緑のチョッキ」がいた。
[5] 14時。市の中心部のクレベール広場に「黄緑のチョッキ」が集まった。広場に面した電子機器などの大型店舗「Fnac」が一時閉店する。
[6] 15時。「黄緑のチョッキ」は、もはや300人程度に過ぎない。市の中心部の商店の一部が閉店した。
[7] 16時30分。ストラスブール駅の近くの路上で「黄緑のチョッキ」が警官隊にガラス瓶を投げつける。路面電車が運行を停止する。
全体の印象は、「大したことは無かったなあ」。自分の人気が危機的に凋落していることを認識したマクロン大統領は、この状態から抜け出すためにさまざまな方策を打ち出しています。さてさて、どうなることでしょうか。