コロナ禍の9月22日 : 折り紙教室と日本語講座の新学期
- 2020/09/22
- 19:05
昨日までの午後のジョギング
日曜日
日曜日に「両岸公園」に行ったら、国境の橋が「半分通せんぼ」になっていました。
この橋の形を分かりやすく説明するのは、写真や図を駆使したとしても、大変なことです。
大雑把に「H型」だと言えます。「北側の歩行者専用通路」と「南側の歩行者と自転車兼用の通路」が「真ん中の広場」で繋がっていますから。
ところが、「H」の字の上下の端が、湾曲して大文字の「A」の頭のように重なっているのです。しかし「くっついて」はいません。歩行者専用通路が階段になっている所の上に重なるように、自転車と兼用の通路が緩やかな斜面になって続くのです。その点は、フランス側の岸もドイツ側の岸も同じ仕様になっています。
〈ギリシャ文字の「θ」の上下を尖らせた形〉
とも言えます。
日曜日は、
〈その「橋の真ん中の広場」でコンサートがある〉
という説明でした。歩行者専用通路は通れるようになっていました。自転車兼用路は、早目に通行止めにして、客席などの用意を始めていました。
コロナ禍で、ずうっと、国境の橋の上でのコンサートは中止になっていたのです。ようやく再開したのでしょう。帰宅してウェブ検索してみたら、この夏の最初で最後のコンサートのようです。橋の上で風に吹かれる条件では、秋深くなってからの開催は無理に決まっています。
月曜日
新学期が始まるので、前日までのように時間を気にしないで午後のジョギングを続けることは出来ません。運河沿いの無舗装の小径(こみち)を往復して来ました。勿論、橋の袂の階段の上り下りは、欠かしません。午後の走破距離は、前日までの半分ぐらいです。
今朝までのフランスのCovid-19情報
感染者数
PCR検査で陽性の人の数は、45万8061名。前日比、+4298名。
大変な数字なのですが、「前日比、1万人超」に比べると、安心してしまいます。油断しちゃいけませんね。
死者数
死者数は、3万1338名。前日比、+53名。
入院患者数
入院患者数は、5616名。前日比、+241名。
このうち救命治療室の収容者数は919名。前日比、+78名。
恢復して退院した人の数
無事に恢復して退院できた人の数は、9万3008名。前日比、+426名。
F爺先生の折り紙教室と日本語講座の新学期
今年の新学期は、コロナ対策のため、物々しい警戒です。
どの学校も、建物の中では、マスク着用必須。
廊下は、一方通行。
廊下でも、教室でも、他の人と1mの間隔を常に保つこと。
教官だけは、日本語などの発音の説明の時に数秒間マスクを外して口の形を見せるのは構わない。
また、折り紙教室でも、「膨らませるために息を吹きかける」時は、互いの距離を十分に取るという条件で、構わないことになっています。
折り紙教室
今年の受講者は、若い人と、せいぜい50歳ぐらいまでの年齢の人たちでした。
《高齢者は、自宅に閉じこもっているのかな》
まず「尻尾(しっぽ)を引っ張るとはばたく鳥」や「背中を押すとぴょんぴょん飛び跳ねる兎」を折って見せて、
「四、五週間先には皆さんも折れるようになりますよ」
「うわあっ」
「えっ、ほんと!」
それから、「奴(やっこ)さん」や「二艘船(にそうぶね)」「騙(だま)し船」などのごく初歩的なものの折り方の指導を始めます。
去年までと違って「お互いになるべく遠い席に坐る」ようになっているので、歩き廻って一人一人に至近距離で折り方を見せなくてはなりません。時間が掛かるかと危惧していたのですが、
〈遠くから一度眺めた後で同じ折り方の個人指導をしてもらっている感じ〉
になるためか、却って効率良く進めることが出来ました。
最後に、指導の合間に人数分だけ折っておいた「尻尾を引っ張るとはばたく鳥」を全員にお土産に持たせます。
「まあ、嬉しい。でも、これは、先生が折ってくれたんだとはっきり言わないと、『僕にも折って』『あたしにも折って』ってせがまれちゃうわね」
皆さん、大喜びでした。
日本語講座
昨日(月曜日)は、初級の講義だったので、初めて会う人ばかりでした。ここでも高齢者の姿が見えません。やはり「密」を恐れているからだろうと推察できます。
日本語という難しそうな言語を習ってみようとする人たちに、少しずつ、少しずつ、日本語の面白さを解き明かしていくのは、何年繰り返しても飽きないゲームです。
挨拶をし・・・出欠を取り・・・日本語についての一般論を10分ばかりぶった後、平仮名とカタカナの表を配ります。
「来週からは、仮名の書き方を、一文字(ひともじ)一文字、習いますよ。大事なことは、何度でも繰り返します」
と前置きをして安心させてから、この日は、文字の名前(*)だけを説明しました。
(*)「読み方」ではありません。「い」に三通りの読み方があることを教え始めるのは、次の回です。
「柿」と「牡蠣」
「箸」と「橋」と「端」
の音調の違いを、説明し、練習させてしまいます。
こういうことは、最初から教え、何回も繰り返して呑み込ませるのが良いのです。
今朝までの他の情報
マスク訴訟は続く
L’Alsace紙のサイトの報道によると、9月21日に、ストラスブール市民36名が、バ・ラン県知事のマスク強制条例を不当だとして、新たに行政訴訟を起こす手筈だということです。
これで、同じ条例について、三度目の訴訟です。前回の原告は21名でしたから、賛同者が増えているわけです。
今朝の街
つい昨日まで何日も続けて
「水曜日から数日、雨続き」
という予報だったのに、今朝になってみたら
「雨は、金曜日から」
と変わっていました。それが・・・昼近くになったら
「木曜日から雨」
なのだそうです。
目まぐるしく変わっています。雨をもたらす前線の動きが良く読めないのでしょう。
青物市場
火曜日ですから、青物市場に行って来ました。
初物の蜜柑
初物(はつもの)の蜜柑が入荷していました。1kg当たり3ユーロという値段を見て、今日はまだ買わないことにします。少し待てば半値になり、三分の一の安さになるのです。慌てて買うことはありません。でも、久々に見るつややかな橙色が新鮮で、食慾をそそります。高いけどと思いながらも食指を動かして買ってしまう人もいるのでしょう。
日曜日
日曜日に「両岸公園」に行ったら、国境の橋が「半分通せんぼ」になっていました。
この橋の形を分かりやすく説明するのは、写真や図を駆使したとしても、大変なことです。
大雑把に「H型」だと言えます。「北側の歩行者専用通路」と「南側の歩行者と自転車兼用の通路」が「真ん中の広場」で繋がっていますから。
ところが、「H」の字の上下の端が、湾曲して大文字の「A」の頭のように重なっているのです。しかし「くっついて」はいません。歩行者専用通路が階段になっている所の上に重なるように、自転車と兼用の通路が緩やかな斜面になって続くのです。その点は、フランス側の岸もドイツ側の岸も同じ仕様になっています。
〈ギリシャ文字の「θ」の上下を尖らせた形〉
とも言えます。
日曜日は、
〈その「橋の真ん中の広場」でコンサートがある〉
という説明でした。歩行者専用通路は通れるようになっていました。自転車兼用路は、早目に通行止めにして、客席などの用意を始めていました。
コロナ禍で、ずうっと、国境の橋の上でのコンサートは中止になっていたのです。ようやく再開したのでしょう。帰宅してウェブ検索してみたら、この夏の最初で最後のコンサートのようです。橋の上で風に吹かれる条件では、秋深くなってからの開催は無理に決まっています。
月曜日
新学期が始まるので、前日までのように時間を気にしないで午後のジョギングを続けることは出来ません。運河沿いの無舗装の小径(こみち)を往復して来ました。勿論、橋の袂の階段の上り下りは、欠かしません。午後の走破距離は、前日までの半分ぐらいです。
今朝までのフランスのCovid-19情報
感染者数
PCR検査で陽性の人の数は、45万8061名。前日比、+4298名。
大変な数字なのですが、「前日比、1万人超」に比べると、安心してしまいます。油断しちゃいけませんね。
死者数
死者数は、3万1338名。前日比、+53名。
入院患者数
入院患者数は、5616名。前日比、+241名。
このうち救命治療室の収容者数は919名。前日比、+78名。
恢復して退院した人の数
無事に恢復して退院できた人の数は、9万3008名。前日比、+426名。
F爺先生の折り紙教室と日本語講座の新学期
今年の新学期は、コロナ対策のため、物々しい警戒です。
どの学校も、建物の中では、マスク着用必須。
廊下は、一方通行。
廊下でも、教室でも、他の人と1mの間隔を常に保つこと。
教官だけは、日本語などの発音の説明の時に数秒間マスクを外して口の形を見せるのは構わない。
また、折り紙教室でも、「膨らませるために息を吹きかける」時は、互いの距離を十分に取るという条件で、構わないことになっています。
折り紙教室
今年の受講者は、若い人と、せいぜい50歳ぐらいまでの年齢の人たちでした。
《高齢者は、自宅に閉じこもっているのかな》
まず「尻尾(しっぽ)を引っ張るとはばたく鳥」や「背中を押すとぴょんぴょん飛び跳ねる兎」を折って見せて、
「四、五週間先には皆さんも折れるようになりますよ」
「うわあっ」
「えっ、ほんと!」
それから、「奴(やっこ)さん」や「二艘船(にそうぶね)」「騙(だま)し船」などのごく初歩的なものの折り方の指導を始めます。
去年までと違って「お互いになるべく遠い席に坐る」ようになっているので、歩き廻って一人一人に至近距離で折り方を見せなくてはなりません。時間が掛かるかと危惧していたのですが、
〈遠くから一度眺めた後で同じ折り方の個人指導をしてもらっている感じ〉
になるためか、却って効率良く進めることが出来ました。
最後に、指導の合間に人数分だけ折っておいた「尻尾を引っ張るとはばたく鳥」を全員にお土産に持たせます。
「まあ、嬉しい。でも、これは、先生が折ってくれたんだとはっきり言わないと、『僕にも折って』『あたしにも折って』ってせがまれちゃうわね」
皆さん、大喜びでした。
日本語講座
昨日(月曜日)は、初級の講義だったので、初めて会う人ばかりでした。ここでも高齢者の姿が見えません。やはり「密」を恐れているからだろうと推察できます。
日本語という難しそうな言語を習ってみようとする人たちに、少しずつ、少しずつ、日本語の面白さを解き明かしていくのは、何年繰り返しても飽きないゲームです。
挨拶をし・・・出欠を取り・・・日本語についての一般論を10分ばかりぶった後、平仮名とカタカナの表を配ります。
「来週からは、仮名の書き方を、一文字(ひともじ)一文字、習いますよ。大事なことは、何度でも繰り返します」
と前置きをして安心させてから、この日は、文字の名前(*)だけを説明しました。
(*)「読み方」ではありません。「い」に三通りの読み方があることを教え始めるのは、次の回です。
「柿」と「牡蠣」
「箸」と「橋」と「端」
の音調の違いを、説明し、練習させてしまいます。
こういうことは、最初から教え、何回も繰り返して呑み込ませるのが良いのです。
今朝までの他の情報
マスク訴訟は続く
L’Alsace紙のサイトの報道によると、9月21日に、ストラスブール市民36名が、バ・ラン県知事のマスク強制条例を不当だとして、新たに行政訴訟を起こす手筈だということです。
これで、同じ条例について、三度目の訴訟です。前回の原告は21名でしたから、賛同者が増えているわけです。
今朝の街
つい昨日まで何日も続けて
「水曜日から数日、雨続き」
という予報だったのに、今朝になってみたら
「雨は、金曜日から」
と変わっていました。それが・・・昼近くになったら
「木曜日から雨」
なのだそうです。
目まぐるしく変わっています。雨をもたらす前線の動きが良く読めないのでしょう。
青物市場
火曜日ですから、青物市場に行って来ました。
初物の蜜柑
初物(はつもの)の蜜柑が入荷していました。1kg当たり3ユーロという値段を見て、今日はまだ買わないことにします。少し待てば半値になり、三分の一の安さになるのです。慌てて買うことはありません。でも、久々に見るつややかな橙色が新鮮で、食慾をそそります。高いけどと思いながらも食指を動かして買ってしまう人もいるのでしょう。