スウェーデンの「外出を禁止せずマスク着用も推奨しない」コロナ対策
- 2020/09/27
- 18:57
2020年9月18日 付けのLe Monde ル・モンド紙が第5面を全部使って、スウェーデンの独自の新型コロナ肺炎Covid-19対策を扱っています。記事の題は、
「La Suède défend une stratégie « durable »」
です。
ウェブ版は、一日前の日付で、
〈定期購読者でない人が読めるのは、6分間まで〉
と但し書きがあります。
三、四月には、こっぴどく批判された
スウェーデンは、近隣の国々と違って、三月以来ヨーロッパ中で大流行(おおはやり)の「外出禁止令」を出しませんでした。一般人には、つまり医療関係者でない人には、マスクの着用も推奨しませんでした。
そのせいかどうか、デンマーク、ノルウェー、フィンランドに比べて感染者や死者の割合が遥かに高く、こっぴどく批判されていました。
「轟轟たる非難を浴びていた」
と言っても過言ではないほどでした。
ところが、6月初めには弱音を吐いていたスウェーデンの感染症専門家で政府にも進言を続けているAnders Tegnell氏が、今は、
〈自分たちが正しかった〉
という意味のことを自信に満ちて発言しています。
今は「スウェーデンのやり方が正しかった」と自信恢復
Anders Tegnell氏は、慎重です。
「一ヶ月後にフランスのように第二波がやって来る可能性を排除することは出来ない」
と言っています。
しかし、今のところ、これまで一度も外出禁止令も出さず、一般人のマスク着用も推奨していないスウェーデンで
【新型コロナ肺炎Covid-19の流行第二波が起こっていない】
という事実があるのです。
スウェーデン政府が国民に勧告したのは、次のことです。
〈周りの人と少なくとも1mの距離を取る〉
〈特に70歳以上の人は、要注意〉
〈風邪の徴候がある時には外出しない〉
〈劇場、映画館、運動場などで集まる時は50人を超えないようにする〉
〈少なくとも12月31日までは、出来るだけ在宅勤務をする〉
〈なるべく公共交通機関を利用せず、歩くか自転車に乗る〉
〈スウェーデン鉄道は、座席の50%までしか予約を受け付けない〉
もしかすると、スウェーデンでは、集団免疫が、既(すで)にある程度、功を奏しているのかもしれません。
Anders Tegnell氏は、
「特定の場所に限ってマスク着用を義務付けることはあるかもしれない」
とも言っていますが、
【マスク着用を義務化した国々で感染者数が明確に減ったという徴候は無い】
ことを観察しています。
そして、Le Monde ル・モンド紙のこの記事には書いてありませんが、外出禁止令を出さなかったスウェーデンでは、「コロナ倒産」も「コロナ失業」も「コロナ鬱」も起っていないのです。これは、社会が健全に機能して行くためには、極めて重要なことです。
さて、「最後に笑う者」は、誰なのでしょうか。
「La Suède défend une stratégie « durable »」
です。
ウェブ版は、一日前の日付で、
〈定期購読者でない人が読めるのは、6分間まで〉
と但し書きがあります。
三、四月には、こっぴどく批判された
スウェーデンは、近隣の国々と違って、三月以来ヨーロッパ中で大流行(おおはやり)の「外出禁止令」を出しませんでした。一般人には、つまり医療関係者でない人には、マスクの着用も推奨しませんでした。
そのせいかどうか、デンマーク、ノルウェー、フィンランドに比べて感染者や死者の割合が遥かに高く、こっぴどく批判されていました。
「轟轟たる非難を浴びていた」
と言っても過言ではないほどでした。
ところが、6月初めには弱音を吐いていたスウェーデンの感染症専門家で政府にも進言を続けているAnders Tegnell氏が、今は、
〈自分たちが正しかった〉
という意味のことを自信に満ちて発言しています。
今は「スウェーデンのやり方が正しかった」と自信恢復
Anders Tegnell氏は、慎重です。
「一ヶ月後にフランスのように第二波がやって来る可能性を排除することは出来ない」
と言っています。
しかし、今のところ、これまで一度も外出禁止令も出さず、一般人のマスク着用も推奨していないスウェーデンで
【新型コロナ肺炎Covid-19の流行第二波が起こっていない】
という事実があるのです。
スウェーデン政府が国民に勧告したのは、次のことです。
〈周りの人と少なくとも1mの距離を取る〉
〈特に70歳以上の人は、要注意〉
〈風邪の徴候がある時には外出しない〉
〈劇場、映画館、運動場などで集まる時は50人を超えないようにする〉
〈少なくとも12月31日までは、出来るだけ在宅勤務をする〉
〈なるべく公共交通機関を利用せず、歩くか自転車に乗る〉
〈スウェーデン鉄道は、座席の50%までしか予約を受け付けない〉
もしかすると、スウェーデンでは、集団免疫が、既(すで)にある程度、功を奏しているのかもしれません。
Anders Tegnell氏は、
「特定の場所に限ってマスク着用を義務付けることはあるかもしれない」
とも言っていますが、
【マスク着用を義務化した国々で感染者数が明確に減ったという徴候は無い】
ことを観察しています。
そして、Le Monde ル・モンド紙のこの記事には書いてありませんが、外出禁止令を出さなかったスウェーデンでは、「コロナ倒産」も「コロナ失業」も「コロナ鬱」も起っていないのです。これは、社会が健全に機能して行くためには、極めて重要なことです。
さて、「最後に笑う者」は、誰なのでしょうか。