イスラーム・テロリストに斬首されて「共和国の英雄」と讃えられている中学校教師が「授業中に生徒たちに裸の男の淫らな絵を見せた」と父親に告げた女子中学生は当日登校していなかった
- 2020/10/23
- 20:59
Samuel Paty氏は「共和国の英雄」
イスラーム・テロリストに斬首された中学校教師Samuel Paty氏の遺骸を収めた棺が2020年10月21日(水)にパリのソルボンヌ地区の建物に運ばれ、氏は、フランス大統領から「共和国の英雄」と非逐語訳できる表現で讃えられ、レジヨン・ドヌール勲章を授けられました。
Samuel Paty氏の斬首死体が2020年10月16日(金)の午後、パリ近郊のYvelinesイヴリーヌ県Conflans-Sainte-Honorineコンフラン・サン・トノリーヌ町の公道で見つかった陰惨なイスラーム・テロ事件の様相が次第に明らかになっています。
以前の報道と食い違うことも多数あります。
犯人の素性
モスクワ生まれのチェチェン人の犯人の名前が以前よりも詳しく報道の対象になっています。Abdouallakh Abouyezidovitch Anzorovと出ています。真ん中の「Abouyezidovitch」は、ロシア語圏で通用する「父称」です。ロシア語で「〇〇の子」という意味になる「-ovitch」という後接辞が付いています。
6歳の時に両親に連れられて難民としてフランスにやって来たそうです。
イスラーム教条主義に染まったのは、一年ぐらい前からのことのようです。犯人のTwitterアカウントの記録を調べると、2019年9月25日以降、その傾向が特に顕著になっているということです。
女子中学生の嘘が発覚
Samuel Paty氏が「授業中に生徒たちに裸の男の淫(みだ)らな絵を見せた」と父親に告げた女子中学生は、「病欠」という名目で、その日は登校していなかったことが判明しました。言い換えると、Samuel Paty氏を貶(おとし)めるための悪辣な嘘だったのです。
その父親のBrahim Chnina は、娘の言ったことを真に受けて10月7日にネット空間にビデオを流し、Samuel Paty氏に対する激越な攻撃を始めました。
《娘が登校していないことを知らなかった父親って、何なんだ・・・》
単独犯ではなかった
犯人は、そのビデオを見てSamuel Paty氏を殺害しようと決めたのかもしれません。
ところが・・・
〈犯人を車でパリ近郊まで連れて来た男〉や
〈殺害に使用した刃渡り35cmの兇器が買える場所に連れて行った男〉
・・・などの存在が明らかになって来ると、事件の裏には
「下手人を操ったもっと大きな組織」
があるのではないかという疑惑が出て来ます。
Samuel Paty氏は「回教徒の生徒は教室の外に出ろ」とは言わなかった
Samuel Paty氏は、「言論の自由」を扱う授業の最中に
「預言者マホメットの諷刺画を見たくない生徒は目を背(そむ)けても良い」
と言ったけれども、
「教室の外に出ても良い」とも
「教室の外に出ろ」
とも言わなかったそうです。
また、生徒たちのうち誰が回教徒であるかは知らなかったようです。
犯人から現金を受け取った中学生は二人
犯行当日、犯人のAbdouallakh Abouyezidovitch Anzorovから「数百ユーロ」の現金を受け取って誰がSamuel Paty氏であるかを教えた生徒は、一人ではなく、二人だったことが判りました。一人は14歳、もう一人は15歳だそうです。「男性複数形」で指していますから、二人のうち少なくとも一人は男です。
金で情報を買おうとした見知らぬ男が
【預言者マホメットの仇(あだ)を討つためだ】
と言っていたのを周りの多数の生徒が聞いていますから、男の意図が暴力的なものであることを二人が知らなかったはずはありません。
二人とも拘留され、成人の共犯容疑者5名と同様に起訴されました。但し、一人は、身柄を拘束されてはいないようです。
大々的な報道
2020年10月22日付けのLe Mondeル・モンド紙は、第一面の上半分に続いて第8~11面と第28~30面の全部、それに第32面の半分をこの事件に関する記事に割いています。
他のメディアも、同様の扱いをしています。
10月23日付けの報道も、同じくらい大々的です。
悪化するコロナ禍やら、米国の大統領選挙やら、他にも重大ニュースはたくさんあるのですが、「優先順位は二番目以下」という扱いを受けています。
イスラーム・テロリストに斬首された中学校教師Samuel Paty氏の遺骸を収めた棺が2020年10月21日(水)にパリのソルボンヌ地区の建物に運ばれ、氏は、フランス大統領から「共和国の英雄」と非逐語訳できる表現で讃えられ、レジヨン・ドヌール勲章を授けられました。
Samuel Paty氏の斬首死体が2020年10月16日(金)の午後、パリ近郊のYvelinesイヴリーヌ県Conflans-Sainte-Honorineコンフラン・サン・トノリーヌ町の公道で見つかった陰惨なイスラーム・テロ事件の様相が次第に明らかになっています。
以前の報道と食い違うことも多数あります。
犯人の素性
モスクワ生まれのチェチェン人の犯人の名前が以前よりも詳しく報道の対象になっています。Abdouallakh Abouyezidovitch Anzorovと出ています。真ん中の「Abouyezidovitch」は、ロシア語圏で通用する「父称」です。ロシア語で「〇〇の子」という意味になる「-ovitch」という後接辞が付いています。
6歳の時に両親に連れられて難民としてフランスにやって来たそうです。
イスラーム教条主義に染まったのは、一年ぐらい前からのことのようです。犯人のTwitterアカウントの記録を調べると、2019年9月25日以降、その傾向が特に顕著になっているということです。
女子中学生の嘘が発覚
Samuel Paty氏が「
その父親のBrahim Chnina は、娘の言ったことを真に受けて10月7日にネット空間にビデオを流し、Samuel Paty氏に対する激越な攻撃を始めました。
《娘が登校していないことを知らなかった父親って、何なんだ・・・》
単独犯ではなかった
犯人は、そのビデオを見てSamuel Paty氏を殺害しようと決めたのかもしれません。
ところが・・・
〈犯人を車でパリ近郊まで連れて来た男〉や
〈殺害に使用した刃渡り35cmの兇器が買える場所に連れて行った男〉
・・・などの存在が明らかになって来ると、事件の裏には
「下手人を操ったもっと大きな組織」
があるのではないかという疑惑が出て来ます。
Samuel Paty氏は「
Samuel Paty氏は、「言論の自由」を扱う授業の最中に
「預言者マホメットの諷刺画を見たくない生徒は目を背(そむ)けても良い」
と言ったけれども、
「
「
とも言わなかったそうです。
また、生徒たちのうち誰が回教徒であるかは知らなかったようです。
犯人から現金を受け取った中学生は二人
犯行当日、犯人のAbdouallakh Abouyezidovitch Anzorovから「数百ユーロ」の現金を受け取って誰がSamuel Paty氏であるかを教えた生徒は、一人ではなく、二人だったことが判りました。一人は14歳、もう一人は15歳だそうです。「男性複数形」で指していますから、二人のうち少なくとも一人は男です。
金で情報を買おうとした見知らぬ男が
【預言者マホメットの仇(あだ)を討つためだ】
と言っていたのを周りの多数の生徒が聞いていますから、男の意図が暴力的なものであることを二人が知らなかったはずはありません。
二人とも拘留され、成人の共犯容疑者5名と同様に起訴されました。但し、一人は、身柄を拘束されてはいないようです。
大々的な報道
2020年10月22日付けのLe Mondeル・モンド紙は、第一面の上半分に続いて第8~11面と第28~30面の全部、それに第32面の半分をこの事件に関する記事に割いています。
他のメディアも、同様の扱いをしています。
10月23日付けの報道も、同じくらい大々的です。
悪化するコロナ禍やら、米国の大統領選挙やら、他にも重大ニュースはたくさんあるのですが、「優先順位は二番目以下」という扱いを受けています。