アンケートの纏め(3) : 熊本市の慈恵病院が 「母親の名前を空欄にして出生届を出すのは罪か」と法務局に質問状

今日の二本目の記事です。

前置き

当ブログの記事〈アンケートの纏め(2) : 熊本市の慈恵病院が「母親の名前を空欄にして出生届を出すのは罪か」と法務局に質問状〉に2022年2月7日に届いた「883s」さんからのコメントへの返信に代えて、この記事を立てます。

今日以降に掲載を予定していた記事の発表は、順延します。

本文

「883s」さん

お待たせしました。以下のように返信いたします。思いのほか短く纏まりました。

自殺した父無し子はどこで育ったのか

>一点質問なのですが、そのF爺さんのご友人は、両親共に不明だったということは、日本における児童養護施設の様なところで育ったのでしょうか。それとも、養親に引き取られて育てられたのでしょうか。

謂わゆる「孤児院」育ちでした。施設内でも父無し子は、「災害などで亡くしたけれども両親も祖父母も身許がはっきりしている子」たちに差別されていたそうです。

捨て子として「赤子の時に置き去りにされていた場所」の記録だけがあったのです。そこへ行って周辺の村々を尋ね廻り、自分が生まれた当時「その近くで捨て子をしなくてはならない哀れな境遇の噂のあった女」を探したのです。

　回教社会で性犯罪の被害に遭うと、娘の人生はそこで終わりになる

北アフリカや中近東の回教社会では(*)、強姦された娘は、「穢(けが)れ」と見做され、「一族郎党の恥」であるため、親の手で殺されたり、自殺を強要されたりします。

(*) インドネシアやフィリピン南部の回教社会の事情は、詳しく存じません。

娘は、生き延びたいと思えば、自分を強姦した男の許に泣く泣く嫁ぐか、それが厭なら、あるいは駄目なら、家出するしかありません。そんな境遇の娘が家出したら、普通は、娼婦になるほかに餓死しないで済む道はありません。F爺の倫理観では「非道なこと」ですが、「それで当然」の社会なのです。

イスタンブールのような大都会では、
【秘密裡に堕胎して処女膜再生手術を受けるということも1970年代には「前々から」可能だった】
という証言を多数得ています。勿論、莫大な手術料＋口止め料が払えれば、です。

回教社会と言っても、同じ国の中でも、地域や階層によって、違いがあります。

「敬意を払うべき」という文字列

>私も最初は、「dakusui」さんがF爺さんに同意を求める意図で書いているのだと思いました。

「首尾一貫した倫理に基づく考えなどには、敬意を払うべき時はある」は、
〈慈恵病院の考えは首尾一貫した倫理に基づいているから敬意を払うのが当然だ〉
という主張です。

その文字列を見て、F爺は、当然
「理不尽に同意を求められた」
と理解しました。だから即座に
〈問題外だ!〉
という意味の返信をしました。

>全然の的外れである可能性もありますが、「dakusui」さんがこのコメントに言及をしてくださることを期待しております。

「dakusui」さんの反応を待ってみましょう。

「多くの日本人は、「父無し子の幸福な人生」を容易に観念」の件

>今回の話題にあるF爺さんのご友人は、「父無し子だけど、母親が人格者で、苦労して女手一つで育ててくれた」という、物語によくある人生ではなく、そういった架空の世界ですら滅多に題材にしないくらいの、凄惨な人生です。
その様な生い立ちの人と全く関わったことが無いとしても、境遇を憐れむことは多くの日本人にとって可能なはずです。

可能なはずだとF爺も確信しています。

付記

「883s」さんも、他の読者の皆様(*)も、新たなご質問があれば、遠慮無くコメントを投稿してください。

(*) 言わずもがなのことですが、「皆様」の中にネット・ゴキブリは入りません。