ウクライナの最高裁主席判事が汚職容疑で御縄付きに

前置き

一泊二日の山歩きから帰って来ました。友人に頼んで買っておいてもらった紙の新聞にざっと目を通します。紙の新聞は、インターネットで探そうとは思わない様々な情報を提供してくれるので重宝です。毎日、視野が広がります。

Le Mondeル・モンド紙の第五面に、ウクライナの司法界の重大な汚職のことが載っていました。

本文

記事の題名は、「Ukraine : le président de la Cour suprême arrêté pour corruption」です。この記事の電子版は、5月17日付けで、定期購読者でない人も3分間だけ読めます。

記事の要約

ウクライナの最高裁主席判事Vsevolod Kniaziev (*)を「汚職検察」が5月15日に逮捕し、翌日には解任しました。ウクライナ人オリガルヒKostiantin Jevago (*)から収賄したことの動かぬ証拠が挙がったのだそうです。

(*) ウクライナ語ではВсеволод Сергійович Князєв と綴ります。フセヴォーロット・セルヒヨーヴイッチュ・クニャーズィェフと転写できます。

(*) ル・モンド紙の記事は、この名前をロシア語式の読み方からラテン文字転写しています。ウクライナ語では Костянтин Валентинович Жеваго と綴ります。コスティャントゥィン・ヴァレンティノーヴイッチュ・ジェヴァーゴと転写できます。

最高裁判事をもう一人逮捕投獄したそうですが、氏名は未発表。他にも共犯がいるかもしれないということです。

収賄金額は、合計270万米ドル。180万ドルを判事数人で、90万ドルを弁護士数人で山分けしたという報道です。

ウクライナが「汚職蔓延国」であることは周知の事実です。汚職を「せめてEU諸国並み」に減らさない限り、EU加盟は「絵に描いた餅」のままです。