舞台練習 2023年6月1日

6月1日に、今年度の最後のコンサートの舞台練習を済ませました。

演奏する曲をプログラム通りに歌って行きますが、始める前に団員に言っておかなくてはならない緊急事項がありました。

特別の事情で大幅に遅刻

古参のアルトのEさんが、身内のある人の葬儀に参列するため、舞台練習を始める時間までには到着できないことが昨日になって分かったのです。

F爺は、事情がどうあろうとも、舞台練習に参加しない団員は本番で歌わせない主義です。遅刻は、短時間であれば(毎回ではないという条件で)許容しますが、今回のEさんのように40分も遅れるというのでは、普通なら失格で当然です。

ところが、コンサートの曲目には、アルトが部分的に二声に分かれて五部合唱になるものが二曲入っています。Eさんがいないと、「アルトとしては極限的に高い音」を歌える人がいませんから、万事休す。

二曲も取り止める・・・なんていうことは出来ません。

軽々に例外を一回でも認めると「悪しき前例」が出来てしまいます。それは、いけません。

本音

本音を言うと・・・実はF爺は、団員のうち「歌わせないことにするとコンサートを取りやめるしかない人」については、
《いつか、本当にどうしようもない事情で大幅に遅刻ということがあっても、本番で歌わせる》
と決めているのです。幸いにして過去40年以上、一度も、そういう事態にはなりませんでした。今回がその初めての「例外的な修羅場」なのです。

本音は公表せずに

団員には、本音をあからさまに言うことはせず、
【Eさんがいないと成立しない曲が二つもあるから今回だけは】
と取り繕って説明し、諒承させました。合唱団って、指揮者に絶対的な決定権があるものなのです。

(団員のうち日本語の読める人は、いずれこの記事に目を通します。当然「自分は、例外的に重要な団員なのか」という質問をしたくなるでしょう。それを待たずに、個別に連絡しておこうと決めています)

病欠者

緊急連絡事項がもう一つありました。病欠者が一人出たのです。これは、どうしようもありません。歌える者が結束し、支え合うしかありません。

練習開始

というわけで、Eさんの立つ場所を決めてから、舞台練習を始めました。

プログラムの順番通りに歌って行きますが、「笑顔を酒盃(さかづき)に」だけは二回歌わせました。これは、最後にソプラノが二声に分かれて全体で五部合唱になる曲です。今年度の新入団員が迷ってしまわないように、念入りに練習する必要があるのです。

遅刻・・・はごくごく短時間だった!

練習を始めたら・・・5分も経たないうちにEさんが到着しました。葬儀が早めに終わり、加えてなぜか帰路の交通渋滞が無くて、思っていたよりもずっと早く到着できたのだそうです。ああぁぁ・・・全員が安堵の溜め息。

滞りなく終了

こういう状況で、いつもよりも大変な練習になるかと覚悟していたのですが、そうはならずに済みました。間違える団員がいても、
「大丈夫、大丈夫・・・舞台練習で躓(つまづ)いても全然問題じゃない」
・・・と笑顔で激励しながらアンコール用に用意した三曲まで歌い上げました。
「じゃあ、明日ね」

帰宅して、まず風呂。それから飯。

食べ終わったら、寝る前にブログの記事を掲載してしまう元気も出て来ました(^_^)。