赤撞木鮫(あかしゅもくざめ)は無呼吸で深海に潜る
- 2023/06/08
- 00:44
「無呼吸で深海に潜る」と聞いたら、肺呼吸をする動物の話かと思ってしまいますね。いやいや、この記事の主人公は、鰓(えら)呼吸をする鮫の一種「赤撞木鮫(あかしゅもくざめ)」です。
5月31日付けのLe Mondeル・モンド紙が「科学と医療特集」の第七面で話題にしていました。記事の題名は、「L’art de l’apnée des requins-marteaux en eaux profondes」です。
「赤撞木鮫は、深海を無呼吸で泳ぎ廻る」と非逐語訳できます。
この記事の電子版は、5月28日付けです。
鮫類は、軟骨魚ですから、変温動物です。熱帯の海の表層にいる時に海水温と同じ体温になっているのは当然ですが、餌を捕食するために深海に潜っている間も体温が変わらないことに気付いたハワイ大学の研究者グループが、「どうやって体温を保つのか」突き止めて、『Science』誌の5月11日号に論文を発表しました。
判明したのは、
【口と鰓を固く閉じて呼吸を止めることで体温が下がるのを防ぎ、5℃ぐらいの低温の600~800mの深海の水の中でも動作が鈍らないようにしている】
ことです。満腹して浮き上がる途中、もうすぐ表層に戻る直前にようやく、数度だけ体温が下がるということです。
好物の烏賊(いか)を捕食する時には口を開けますから、その時から体温が徐々に下がるわけです。
赤撞木鮫が無呼吸でいる時間は、約15分。次の潜水までの時間は45~50分だそうです。表層にいる間に酸素を最大限に取り込むのでしょうね。
赤撞木鮫をフランス語ではrequin-marteau halicorne と言います。ラテン語の学名「Sphyrna lewini」を頼りに日本語名「アカシュモクザメ」とその漢字表記を探し当てました。
5月31日付けのLe Mondeル・モンド紙が「科学と医療特集」の第七面で話題にしていました。記事の題名は、「L’art de l’apnée des requins-marteaux en eaux profondes」です。
「赤撞木鮫は、深海を無呼吸で泳ぎ廻る」と非逐語訳できます。
この記事の電子版は、5月28日付けです。
鮫類は、軟骨魚ですから、変温動物です。熱帯の海の表層にいる時に海水温と同じ体温になっているのは当然ですが、餌を捕食するために深海に潜っている間も体温が変わらないことに気付いたハワイ大学の研究者グループが、「どうやって体温を保つのか」突き止めて、『Science』誌の5月11日号に論文を発表しました。
判明したのは、
【口と鰓を固く閉じて呼吸を止めることで体温が下がるのを防ぎ、5℃ぐらいの低温の600~800mの深海の水の中でも動作が鈍らないようにしている】
ことです。満腹して浮き上がる途中、もうすぐ表層に戻る直前にようやく、数度だけ体温が下がるということです。
好物の烏賊(いか)を捕食する時には口を開けますから、その時から体温が徐々に下がるわけです。
赤撞木鮫が無呼吸でいる時間は、約15分。次の潜水までの時間は45~50分だそうです。表層にいる間に酸素を最大限に取り込むのでしょうね。
赤撞木鮫をフランス語ではrequin-marteau halicorne と言います。ラテン語の学名「Sphyrna lewini」を頼りに日本語名「アカシュモクザメ」とその漢字表記を探し当てました。