AI(= 人工知能)で作成した虚報画像

2023年9月21日付けのLe Mondeル・モンド紙の第22面に“Le photojournalisme face aux chimères de l’IA”と題した記事が載っています。署名者はClaire GUILLOTクレール・ギヨー夫人です。

題名の非逐語訳は、こうなります。
【写真による報道を人工知能が脅かす時代】

この記事の電子版は、2023年9月20日付けで、“Le photojournalisme face aux chimères des intelligences artificielles” という題になっています。

題名の非逐語訳は、やはり、こうなります。
【写真による報道を人工知能が脅かす時代】

重箱の隅?

記事の題名の日本語訳だけを見ると同じことのようですが、原文では「人工知能」という言葉が、紙の新聞では単数形なのに対して、一日前のウェブ版では複数形になっていました。こうしてある意図は、想像が付きません。

本題

記事に載っているフランスのマクロン大統領の画像は、「今年の春に」ネット空間に出現したものだそうです。作者は、David Fathi氏。制作と発表の正確な日付は、書いてありません。

いかにも「怒った群衆にマクロン大統領が取り押さえられている」ように見えますが、人工知能で作成した多数の「虚報画像」のうちの一枚なのだそうです。

記事の趣旨は、
【人工知能がここまで進んでいて簡単に虚報画像作成が出来る現状では、もはや画像の存在は事実であることの担保ではない】
ということです。

真実軽視主義者が我が世の春を歌う時代になってしまっているのですね。