無用語彙のリスト
- 2015/04/28
- 19:31
(「ソルボンヌ大学」の項に追記があります)
F爺は、「明確な日本語文の中では存在意義の無い語または語句」を無用語彙と呼びます(*)。
(*) 無用語彙のうち「異言語からの逐語訳用に成立したもの」と「異言語の無用なカタカナ転写で成立したもの」を特に「寄生語彙」と呼びます。寄生語彙は、新しい意味が派生した場合には「完全に無用」ではなくなります。
「無用語彙」と見做すべき語と語句の一覧をこのページに掲載します(但し、「寄生語彙」は、別に「寄生語彙のリスト」を作って、そちらに掲載します)。ブログで紹介するごとに追記します(*)から、リストは次第に豊富になって行きます。
(*)「日本語・無用語彙」のカテゴリーの記事で言及しているとは限りません。
「語学」
こんな名前の「学問」は、存在しません。どの言語を差しているのも分かりません。
「ソルボンヌ大学」(*)
こんな名前の大学は、この記事を掲載した2015年には、存在しませんでした。パリ大学の一部の校舎が「ソルボンヌ」という名前の地区にありましたが。
(*) 追記 2022年3月23日
パリの国立大学群のうち「Paris-Sorbonneパリ第四大学」と「Pierre-et-Marie-Curieパリ第六大学」を合わせた物が「Sorbonne Université」という名称で 2018年1月1日に発足しました。この時、前者は「文学部」に、後者は「理学部と医学部」になりました。
この大学は、フランスの国立大学なのに、英語かぶれの語順にしています。フランス人の一部が国際感覚を失い始めているのです。危険な兆候です。
2018年以降にこの「Sorbonne Université」を指して「ソルボンヌ大学」と呼ぶことは間違いとは言えませんが、それ以前の「パリ大学のソルボンヌ校舎」のことをそう呼んだら、とんでもない間違いであり続けます。東京大学を「駒場本郷大学」と、慶應義塾大学を「三田大学」と、呼ぶようなものです。
フランス語として異常な語順の造語ですから、「翻訳する意味の無い固有名詞」です。F爺は、カタカナで「ソルボンヌ・ユニヴェルスィテ」または「ソルボンヌ・ユニベルシテ」と呼ぶことを提唱します。この名称が何年存続するのかは、予測できません。
こういう事情のため、この項の記載は、この形で保存します。
「どういたしまして」
「『ありがとう』に対する返礼だ」ということになっていますが、この表現を聞かされると不愉快になる人がたくさんいますから、逆効果です。もともと日本語として意味を成しませんし、使用頻度も非常に低いものです。
礼を言うには及ばないと本当に考えるのなら「いやいや」「いえいえ」「御礼には及びませんよ」「当たり前のことですよ」などと言えば良いのです。
普通は感謝するに値(あたい)することをしてもらった時に「ありがとう」と言うのですから、別に何も言わなくても良い場合も多々あります。
場面によっては「喜んでもらえて嬉しい」という意味のことを言った方がずっと気が利いています。
災害の被災者に食料や衣類、現金などを届けて感謝されたときには「困った時にはお互い様ですよ」などが適切な挨拶です。そんな時に「どういたしまして」などと言ってはいけません。
「はじめまして」
「初対面の挨拶だ」ということになっていますが、舌足らずですし、使用頻度は非常に低いものです。
「こんにちは、○○と申します」「宜しくお願いします」「新入社員です」「近くに引っ越して来ました」「お会い出来て感激です」などのほうが適切です。わざわざ「初対面ですよ」と言う必要の無い場面も無数にあります。
「パリ祭」
こんな名前のお祭りは、少なくともパリには、存在しません。7月14日であるところを見ると、「バスティーユ監獄の解放記念日」のことのようです。そうだとすると、フランス全土の祝日です。
「母国語」
日本人が意味も考えずに「母国語」と呼んでいるものは、殆どの場合「母言語」と言い換えるべきものです。
未読の方は、当ブログの記事〈「母国語」って何?〉をご覧ください。
F爺は、「明確な日本語文の中では存在意義の無い語または語句」を無用語彙と呼びます(*)。
(*) 無用語彙のうち「異言語からの逐語訳用に成立したもの」と「異言語の無用なカタカナ転写で成立したもの」を特に「寄生語彙」と呼びます。寄生語彙は、新しい意味が派生した場合には「完全に無用」ではなくなります。
「無用語彙」と見做すべき語と語句の一覧をこのページに掲載します(但し、「寄生語彙」は、別に「寄生語彙のリスト」を作って、そちらに掲載します)。ブログで紹介するごとに追記します(*)から、リストは次第に豊富になって行きます。
(*)「日本語・無用語彙」のカテゴリーの記事で言及しているとは限りません。
「語学」
こんな名前の「学問」は、存在しません。どの言語を差しているのも分かりません。
「ソルボンヌ大学」(*)
こんな名前の大学は、この記事を掲載した2015年には、存在しませんでした。パリ大学の一部の校舎が「ソルボンヌ」という名前の地区にありましたが。
(*) 追記 2022年3月23日
パリの国立大学群のうち「Paris-Sorbonneパリ第四大学」と「Pierre-et-Marie-Curieパリ第六大学」を合わせた物が「Sorbonne Université」という名称で 2018年1月1日に発足しました。この時、前者は「文学部」に、後者は「理学部と医学部」になりました。
この大学は、フランスの国立大学なのに、英語かぶれの語順にしています。フランス人の一部が国際感覚を失い始めているのです。危険な兆候です。
2018年以降にこの「Sorbonne Université」を指して「ソルボンヌ大学」と呼ぶことは間違いとは言えませんが、それ以前の「パリ大学のソルボンヌ校舎」のことをそう呼んだら、とんでもない間違いであり続けます。東京大学を「
フランス語として異常な語順の造語ですから、「翻訳する意味の無い固有名詞」です。F爺は、カタカナで「ソルボンヌ・ユニヴェルスィテ」または「ソルボンヌ・ユニベルシテ」と呼ぶことを提唱します。この名称が何年存続するのかは、予測できません。
こういう事情のため、この項の記載は、この形で保存します。
「どういたしまして」
「『ありがとう』に対する返礼だ」ということになっていますが、この表現を聞かされると不愉快になる人がたくさんいますから、逆効果です。もともと日本語として意味を成しませんし、使用頻度も非常に低いものです。
礼を言うには及ばないと本当に考えるのなら「いやいや」「いえいえ」「御礼には及びませんよ」「当たり前のことですよ」などと言えば良いのです。
普通は感謝するに値(あたい)することをしてもらった時に「ありがとう」と言うのですから、別に何も言わなくても良い場合も多々あります。
場面によっては「喜んでもらえて嬉しい」という意味のことを言った方がずっと気が利いています。
災害の被災者に食料や衣類、現金などを届けて感謝されたときには「困った時にはお互い様ですよ」などが適切な挨拶です。そんな時に「どういたしまして」などと言ってはいけません。
「はじめまして」
「初対面の挨拶だ」ということになっていますが、舌足らずですし、使用頻度は非常に低いものです。
「こんにちは、○○と申します」「宜しくお願いします」「新入社員です」「近くに引っ越して来ました」「お会い出来て感激です」などのほうが適切です。わざわざ「初対面ですよ」と言う必要の無い場面も無数にあります。
「パリ祭」
こんな名前のお祭りは、少なくともパリには、存在しません。7月14日であるところを見ると、「バスティーユ監獄の解放記念日」のことのようです。そうだとすると、フランス全土の祝日です。
「母国語」
日本人が意味も考えずに「母国語」と呼んでいるものは、殆どの場合「母言語」と言い換えるべきものです。
未読の方は、当ブログの記事〈「母国語」って何?〉をご覧ください。