コメント
正誤表について
小島さん
正誤表についてですが、以下気になる点をまとめましたので、ご検討下さると幸いです。
(・内容は2012年8月1日 初版1刷の「再構築した日本語」に基づきます。
・私の思い込みの部分もあるかと思いますので、その場合はご指摘下さい。)
12ページ 1行目(太字表記は省略しています。)
ただし、スーダン、オーマン、ザンビア、モンゴル、ロンドン、ホンコン、...
とありますが、国名であれば、「オーマン」ではなく「オマーン」ではないでしょうか。
53ページ 中ほどの(*)の部分
「当時はカナダ国籍だったので通れなかったけれども後にEU加盟国の国籍を取得してリドラ通りのチャック・ポイントを...」
チャック・ポイント→チェック・ポイント
129ページ
「歯が痛い」の英訳としてI have touthache.等とありますが、歯痛の英語のつづりはtoothacheではないでしょうか。
(touthache→toothache)
317ページ
[仏]Quelque chose est écrit au tableau. → Quelque chose est écrite au tableau.
(écrireの過去分詞écritは女性名詞choseに照応してécriteになると思うのですが...)
335ページ
中ほど
「話者自身が被害者または受益者であること」を現わす構文と、...
←「表現する」という文脈でしたら「表わす」ではないでしょうか。
以上になります。
正誤表についてですが、以下気になる点をまとめましたので、ご検討下さると幸いです。
(・内容は2012年8月1日 初版1刷の「再構築した日本語」に基づきます。
・私の思い込みの部分もあるかと思いますので、その場合はご指摘下さい。)
12ページ 1行目(太字表記は省略しています。)
ただし、スーダン、オーマン、ザンビア、モンゴル、ロンドン、ホンコン、...
とありますが、国名であれば、「オーマン」ではなく「オマーン」ではないでしょうか。
53ページ 中ほどの(*)の部分
「当時はカナダ国籍だったので通れなかったけれども後にEU加盟国の国籍を取得してリドラ通りのチャック・ポイントを...」
チャック・ポイント→チェック・ポイント
129ページ
「歯が痛い」の英訳としてI have touthache.等とありますが、歯痛の英語のつづりはtoothacheではないでしょうか。
(touthache→toothache)
317ページ
[仏]Quelque chose est écrit au tableau. → Quelque chose est écrite au tableau.
(écrireの過去分詞écritは女性名詞choseに照応してécriteになると思うのですが...)
335ページ
中ほど
「話者自身が被害者または受益者であること」を現わす構文と、...
←「表現する」という文脈でしたら「表わす」ではないでしょうか。
以上になります。
Re: 正誤表について
HKsさん
いつもながら貴重なご指摘、ありがとうございます。
一、「オマーン」は、昔は「オーマン」でした。今でも「オーマン」と言う人が多いと勝手に思っていたのですが、どうやら間違いのようですね。記事を立ててアンケートを取って見ます。その結果を見て、削除するかどうかを決めます。「二拍目が長音である四拍の地名」の例ですから、「オマーン」で置き換えることは出来ないのです。
二、「チャック・ポイント」。勿論「チェック・ポイント」です。
三、「touthache」。「toothache」の誤打鍵です。
四、317ページ
[仏]Quelque chose est écrit au tableau. → Quelque chose est écrite au tableau.
(écrireの過去分詞écritは女性名詞choseに照応してécriteになると思うのですが...)
いや、ここに文法上の間違いは、ありません。「物」という意味の「chose」は確かに女性名詞ですが、「何か」という意味の熟語「quelque chose」は、男性名詞なのです。
五、「話者自身が被害者または受益者であること」を現わす構文と、
おっしゃる通り「表わす」が正しい書き方です。
二、三、五の三点は、正誤表に書き加えました。「オーマン」についてはアンケートの結果を待ちます。ひつじ書房へも、「オーマン」の扱いを決めてから、纏めて連絡することにします。
他にも怪しい点が見つかったらお知らせくださいね。これほど細かく読んでいただけるのは、大変嬉しいことです。
いつもながら貴重なご指摘、ありがとうございます。
一、「オマーン」は、昔は「オーマン」でした。今でも「オーマン」と言う人が多いと勝手に思っていたのですが、どうやら間違いのようですね。記事を立ててアンケートを取って見ます。その結果を見て、削除するかどうかを決めます。「二拍目が長音である四拍の地名」の例ですから、「オマーン」で置き換えることは出来ないのです。
二、「チャック・ポイント」。勿論「チェック・ポイント」です。
三、「touthache」。「toothache」の誤打鍵です。
四、317ページ
[仏]Quelque chose est écrit au tableau. → Quelque chose est écrite au tableau.
(écrireの過去分詞écritは女性名詞choseに照応してécriteになると思うのですが...)
いや、ここに文法上の間違いは、ありません。「物」という意味の「chose」は確かに女性名詞ですが、「何か」という意味の熟語「quelque chose」は、男性名詞なのです。
五、「話者自身が被害者または受益者であること」を現わす構文と、
おっしゃる通り「表わす」が正しい書き方です。
二、三、五の三点は、正誤表に書き加えました。「オーマン」についてはアンケートの結果を待ちます。ひつじ書房へも、「オーマン」の扱いを決めてから、纏めて連絡することにします。
他にも怪しい点が見つかったらお知らせくださいね。これほど細かく読んでいただけるのは、大変嬉しいことです。
オーマン/オマーンについて
小島さん
丁寧なご返信ありがとうございます。
>
「何か」という意味の熟語「quelque chose」は、男性名詞
なのですね。大変勉強になりました。
「オーマン/オマーン」の件については、高校の地理の授業や私の見聞きする範囲のニュースではすべて「オマーン」でしたので、コメントした次第です。こちら「オーマン」と「オマーン」のブログのアンケート結果が気になるところです。
以上、よろしくお願い致します。
丁寧なご返信ありがとうございます。
>
「何か」という意味の熟語「quelque chose」は、男性名詞
なのですね。大変勉強になりました。
「オーマン/オマーン」の件については、高校の地理の授業や私の見聞きする範囲のニュースではすべて「オマーン」でしたので、コメントした次第です。こちら「オーマン」と「オマーン」のブログのアンケート結果が気になるところです。
以上、よろしくお願い致します。
Re: オーマン/オマーンについて
HKsさん
メールやコメントでの回答が届き始めています。三日ぐらいは待ってみるつもりです。記事を掲載してから気付いたのですが、帝国書院の世界地図帳1993年版には、「オーマン」と「オマーン」が同居しています。それより後の年の版は「オマーン」になっています。この件については、「グルジアvsジョージア」とは全く別の問題なので、いずれ続篇を書きます。
メールやコメントでの回答が届き始めています。三日ぐらいは待ってみるつもりです。記事を掲載してから気付いたのですが、帝国書院の世界地図帳1993年版には、「オーマン」と「オマーン」が同居しています。それより後の年の版は「オマーン」になっています。この件については、「グルジアvsジョージア」とは全く別の問題なので、いずれ続篇を書きます。
誤りでしょうか?
『再構築した日本語文法』を読み返していて、誤りのように思える箇所がありましたので、お伝え致します。
p382の 形容詞の中止形+「-する」
p384の 形容詞の中止形+「-なる」
ですが、「中止形」ではなく「連用形」ではないでしょうか。(移態動詞の章(p267)には、「形容詞の連用形+なる」とあります。)
また上の指摘が正しいとすれば、p79の「『なる』『する』以外の用言」という記述も誤りだということになります。
ご確認宜しくお願い致します。
p382の 形容詞の中止形+「-する」
p384の 形容詞の中止形+「-なる」
ですが、「中止形」ではなく「連用形」ではないでしょうか。(移態動詞の章(p267)には、「形容詞の連用形+なる」とあります。)
また上の指摘が正しいとすれば、p79の「『なる』『する』以外の用言」という記述も誤りだということになります。
ご確認宜しくお願い致します。
Re: 誤りでしょうか?
宮内さん
貴重なご指摘、ありがとうございます。自分で読み返してもなかなか目に付かない物なので、大変助かります。
早速、この記事の本文に追記しました。ご確認ください。ひつじ書房にも連絡しました。
他にも誤りと見える個所が見つかりましたら、お知らせください。
貴重なご指摘、ありがとうございます。自分で読み返してもなかなか目に付かない物なので、大変助かります。
早速、この記事の本文に追記しました。ご確認ください。ひつじ書房にも連絡しました。
他にも誤りと見える個所が見つかりましたら、お知らせください。
No title
ご確認、ご対応ありがとうございます。追記部分確認いたしました。
p79の修正箇所に関してですが、p90、p131では、「本書の定義では、『連用形』は・・・多数の動詞に前接し」とあります。これは、p90、p131のほうが間違っているということになるでしょうか。
(「こんなにおいしいりんご」「このりんごは確かにまずい」など、形容詞に前接して叙述語または副詞として機能する場合も確かにあると思いますので。)
ご検討宜しくお願い致します。
p79の修正箇所に関してですが、p90、p131では、「本書の定義では、『連用形』は・・・多数の動詞に前接し」とあります。これは、p90、p131のほうが間違っているということになるでしょうか。
(「こんなにおいしいりんご」「このりんごは確かにまずい」など、形容詞に前接して叙述語または副詞として機能する場合も確かにあると思いますので。)
ご検討宜しくお願い致します。
Re: No title
宮内さん
90ページと131ページの記述を読み返しましたが、79ページの修正後の記述との間に矛盾があるとは思えません。
90ページでは「こんなに」を連用形の例として挙げております。
どこがどう間違っているとお考えなのか、具体的に説明してください。
『再構築した日本語文法』は「全てを網羅した大文法書」を目指してはいませんので、「例が足りない」「説明がもっと欲しい」箇所が随所にあることは承知しております。ご指摘の内容によっては記事を立てて説明することになるかもしれません。
90ページと131ページの記述を読み返しましたが、79ページの修正後の記述との間に矛盾があるとは思えません。
90ページでは「こんなに」を連用形の例として挙げております。
どこがどう間違っているとお考えなのか、具体的に説明してください。
『再構築した日本語文法』は「全てを網羅した大文法書」を目指してはいませんので、「例が足りない」「説明がもっと欲しい」箇所が随所にあることは承知しております。ご指摘の内容によっては記事を立てて説明することになるかもしれません。
No title
79ページの修正後の記述では「各種の動詞と活用する形容詞に前接する形態」とあります。一方、90ページ、131ページの記述も、私には「連用形」の「定義」だと読めました。そうすると連用形が「形容詞に前接する」ことの記述がないため、定義に「漏れ」があるのではないかと思いました。(前者は後者を含むため、確かに「矛盾」はありません。)
90ページ、131ページの記述も「『連用形』は・・・多数の動詞や活用する形容詞に前接し」のほうが良いのではないか、ということです。
90ページ、131ページの記述も「『連用形』は・・・多数の動詞や活用する形容詞に前接し」のほうが良いのではないか、ということです。
Re: No title
宮内さん
迅速なご返信、ありがとうございます。「矛盾の指摘」ではなく「形容詞にも言及しないと定義が不十分だ」というご趣旨だったのですね。今度はよく分かりました。おっしゃる通りです。
90ページと131ページの記述を79ページのものと揃えました。記事の本文に追記しましたので、ご確認ください。ひつじ書房にも追伸しました。
迅速なご返信、ありがとうございます。「矛盾の指摘」ではなく「形容詞にも言及しないと定義が不十分だ」というご趣旨だったのですね。今度はよく分かりました。おっしゃる通りです。
90ページと131ページの記述を79ページのものと揃えました。記事の本文に追記しましたので、ご確認ください。ひつじ書房にも追伸しました。
No title
伝わって良かったです。安心しました。
追記部分確認致しました。ご対応ありがとうございます。
今最初からじっくり読み返している最中です。また何か気づいたことが出て来たらお知らせ致します。
追記部分確認致しました。ご対応ありがとうございます。
今最初からじっくり読み返している最中です。また何か気づいたことが出て来たらお知らせ致します。
Re: No title
宮内さん
昔から岡目八目と言いますね。修正した後で読み直してみると、どうして今まで自分で気が付かなかったのだろうかと不思議に思います。
次のご指摘をお待ちしております。
昔から岡目八目と言いますね。修正した後で読み直してみると、どうして今まで自分で気が付かなかったのだろうかと不思議に思います。
次のご指摘をお待ちしております。
誤り・不備?
再読が終わりました。誤り・不備と見えるところをまとめてお伝え致します。
(非常に些細な誤植にまで及んでいますが、念のため気づいたところはすべてお伝えします。)
前書きⅤページ 11行目
いずれ誰もが大同小異の結論に到達するはず。
26ページ 中ほど(***)の部分
時に「ね・ねえ」を伴うことがありますが、誰もがする言い方ではありません。
104ページ 下から4行目
誰もが用いるものでもありません。
120ページ 3行目
時に「ね・ねえ」を伴うことがありますが、誰もがする言い方ではありません。
285ページ 6~7行目
馬刺しは、誰もが好むものではありません。
誤用の「誰もが」を使用しています。
96ページ 下から10行目
うちの子は、いつも{お隣のお兄ちゃんと同じ(ø)ころ}帰ってきます。
これは誤りではないのですが、「きます」と平仮名になっているのに違和感があります。複合動詞の章では一貫して「来ます」と漢字表記なので。
103ページ
ドイツ語のAdjectiv
Adjektivではないでしょうか。
117ページ 9行目
存在動詞「ある」の活用体系と補完する仕組みになっています。
「と補完する」で意味が通っているでしょうか。「で補完する」、あるいは丁寧に言うなら「『ある』の活用体系から借用した形態で補完する」でしょうか。
122ページ 3行目
「『する』と『なる』以外の多数の動詞に前接する形」を「連用形」と定義しています。
79ページの誤りと同一の記述です。
185ページ
七度探して人を疑え
船が港を出た
どちらも句点が抜けています。
224ページ
(新しい店舗が完成次第)開店します。
()ではなく、{}ではないしょうか。
245ページ
「似る」「似ている(似てる)」
この動詞の活用は、後述する「認識動詞の継続相の活用」と並行しています。
「この動詞」→「似ている(似てる)」ではないでしょうか。(すぐ下に「似る」の活用は、「見る」の活用と並行している、とありますので。)
254ページ
このごろ足腰が痛む。過労気味なのかな。
この例文だけ、一文字分左に飛び出しています。
270ページ 4~5行目
移態動詞は完了形が現在の状態を表わします。
265ページの記述と同様の誤りだと思います。
298ページ 4行目
「(・・・)かなりの時間が経っている」ことを表わす場合とが在ります。
これは誤りではないのですが、漢字で「在ります」となっているのに違和感があります。存在動詞の章では、複合名詞の構成要素となっている場合以外は一貫して平仮名表記なので。
305ページ
動態動詞のうちでも持続動詞には「継続相(=動的な動作や心情が継続中であること)」を示す形態が具わっていて、
ここは持続動詞に初めて焦点を当てる部分なので、定義を改めて示したほうが良いのではないでしょうか。(307ページの瞬間動詞には、括弧の中に定義の記述があります。)
336ページ 中ほど(*)の部分
「降る」([英]to rain、[仏]pleuvoir、[独]regnen)に相当するヨーロッパ諸語の動詞
「降る」→「雨が降る」でしょうか。
353ページ
「親の脛をかじっていたい」(*)
(*)に対応する注が見当たりません。
360ページ 下から10行目
波括弧{}で括った部分は、複合ナ形容詞の中止形で、
363ページ 下から6行目
太字の部分は、複合ナ形容詞の中止形で
372ページ 8行目
{形容詞の中止形+ーなる}という構成の複合移態動詞
384ページ 下から10行目
硬い書き言葉で{中止形+「-過ぎる」}という形態になります。
すべて「中止形」→「連用形」ではないでしょうか。
382ページ
[病覚動詞] はらはらする、どきどきする、惚れ惚れする
253ページでは、病覚動詞は「語義の面で『病気や病変の自覚症状を表わす』という共通点があります」とありますが、「はらはらする」「惚れ惚れする」にそのような意味があるのでしょうか。(253ページの「語義」の記述が、意味を限定し過ぎているのでしょうか。)
401ページ
また、節電の実施等により一部の施設のご利用を中止させていただく場合があります。
(・・・)
五回出現している「いただく」のうち、実に四回までが、誤用です。
「ご利用を中止させていただく」の「いただく」は誤用ではないとしているのですが、これはブログ記事にある「させていただく」の誤用ではないでしょうか。あるいは「いただく」単独での誤用ではないため、説明を省略したのでしょうか。
421ページ
「私ハ学生*ト労働者デス」(*)
437ページ
{フランス全土が政教分離だという}のは、間違いです(*)。
注の記号が(*)ではなく、(*)になっています。
443ページ
[独]Interjection
Interjektionではないでしょうか。
以上です。ご確認、ご検討、何卒宜しくお願い致します。
(非常に些細な誤植にまで及んでいますが、念のため気づいたところはすべてお伝えします。)
前書きⅤページ 11行目
いずれ誰もが大同小異の結論に到達するはず。
26ページ 中ほど(***)の部分
時に「ね・ねえ」を伴うことがありますが、誰もがする言い方ではありません。
104ページ 下から4行目
誰もが用いるものでもありません。
120ページ 3行目
時に「ね・ねえ」を伴うことがありますが、誰もがする言い方ではありません。
285ページ 6~7行目
馬刺しは、誰もが好むものではありません。
誤用の「誰もが」を使用しています。
96ページ 下から10行目
うちの子は、いつも{お隣のお兄ちゃんと同じ(ø)ころ}帰ってきます。
これは誤りではないのですが、「きます」と平仮名になっているのに違和感があります。複合動詞の章では一貫して「来ます」と漢字表記なので。
103ページ
ドイツ語のAdjectiv
Adjektivではないでしょうか。
117ページ 9行目
存在動詞「ある」の活用体系と補完する仕組みになっています。
「と補完する」で意味が通っているでしょうか。「で補完する」、あるいは丁寧に言うなら「『ある』の活用体系から借用した形態で補完する」でしょうか。
122ページ 3行目
「『する』と『なる』以外の多数の動詞に前接する形」を「連用形」と定義しています。
79ページの誤りと同一の記述です。
185ページ
七度探して人を疑え
船が港を出た
どちらも句点が抜けています。
224ページ
(新しい店舗が完成次第)開店します。
()ではなく、{}ではないしょうか。
245ページ
「似る」「似ている(似てる)」
この動詞の活用は、後述する「認識動詞の継続相の活用」と並行しています。
「この動詞」→「似ている(似てる)」ではないでしょうか。(すぐ下に「似る」の活用は、「見る」の活用と並行している、とありますので。)
254ページ
このごろ足腰が痛む。過労気味なのかな。
この例文だけ、一文字分左に飛び出しています。
270ページ 4~5行目
移態動詞は完了形が現在の状態を表わします。
265ページの記述と同様の誤りだと思います。
298ページ 4行目
「(・・・)かなりの時間が経っている」ことを表わす場合とが在ります。
これは誤りではないのですが、漢字で「在ります」となっているのに違和感があります。存在動詞の章では、複合名詞の構成要素となっている場合以外は一貫して平仮名表記なので。
305ページ
動態動詞のうちでも持続動詞には「継続相(=動的な動作や心情が継続中であること)」を示す形態が具わっていて、
ここは持続動詞に初めて焦点を当てる部分なので、定義を改めて示したほうが良いのではないでしょうか。(307ページの瞬間動詞には、括弧の中に定義の記述があります。)
336ページ 中ほど(*)の部分
「降る」([英]to rain、[仏]pleuvoir、[独]regnen)に相当するヨーロッパ諸語の動詞
「降る」→「雨が降る」でしょうか。
353ページ
「親の脛をかじっていたい」(*)
(*)に対応する注が見当たりません。
360ページ 下から10行目
波括弧{}で括った部分は、複合ナ形容詞の中止形で、
363ページ 下から6行目
太字の部分は、複合ナ形容詞の中止形で
372ページ 8行目
{形容詞の中止形+ーなる}という構成の複合移態動詞
384ページ 下から10行目
硬い書き言葉で{中止形+「-過ぎる」}という形態になります。
すべて「中止形」→「連用形」ではないでしょうか。
382ページ
[病覚動詞] はらはらする、どきどきする、惚れ惚れする
253ページでは、病覚動詞は「語義の面で『病気や病変の自覚症状を表わす』という共通点があります」とありますが、「はらはらする」「惚れ惚れする」にそのような意味があるのでしょうか。(253ページの「語義」の記述が、意味を限定し過ぎているのでしょうか。)
401ページ
また、節電の実施等により一部の施設のご利用を中止させていただく場合があります。
(・・・)
五回出現している「いただく」のうち、実に四回までが、誤用です。
「ご利用を中止させていただく」の「いただく」は誤用ではないとしているのですが、これはブログ記事にある「させていただく」の誤用ではないでしょうか。あるいは「いただく」単独での誤用ではないため、説明を省略したのでしょうか。
421ページ
「私ハ学生*ト労働者デス」(*)
437ページ
{フランス全土が政教分離だという}のは、間違いです(*)。
注の記号が(*)ではなく、(*)になっています。
443ページ
[独]Interjection
Interjektionではないでしょうか。
以上です。ご確認、ご検討、何卒宜しくお願い致します。
Re: 誤り・不備?
宮内さん
多数の詳細で貴重なご指摘、誠にありがとうございます。何と御礼を申し上げて良いのやら・・・。
早速・・・と言ってもかなり時間がかかりましたが・・・記事の本文にあちこち追記しました。ひつじ書房にも連絡しました。
>401ページ
また、節電の実施等により一部の施設のご利用を中止させていただく場合があります。
(・・・)
五回出現している「いただく」のうち、実に四回までが、誤用です。
「ご利用を中止させていただく」の「いただく」は誤用ではないとしているのですが、これはブログ記事にある「させていただく」の誤用ではないでしょうか。あるいは「いただく」単独での誤用ではないため、説明を省略したのでしょうか。
記事には《「くださる」の誤用》と追記しました。
もしも「施設のご利用を禁止*させていただく」か「施設の提供を中止*させていただく」だったら「させていただく」の誤用です。
「ご利用を中止」がおかしいのです。
多数の詳細で貴重なご指摘、誠にありがとうございます。何と御礼を申し上げて良いのやら・・・。
早速・・・と言ってもかなり時間がかかりましたが・・・記事の本文にあちこち追記しました。ひつじ書房にも連絡しました。
>401ページ
また、節電の実施等により一部の施設のご利用を中止させていただく場合があります。
(・・・)
五回出現している「いただく」のうち、実に四回までが、誤用です。
「ご利用を中止させていただく」の「いただく」は誤用ではないとしているのですが、これはブログ記事にある「させていただく」の誤用ではないでしょうか。あるいは「いただく」単独での誤用ではないため、説明を省略したのでしょうか。
記事には《「くださる」の誤用》と追記しました。
もしも「施設のご利用を禁止*させていただく」か「施設の提供を中止*させていただく」だったら「させていただく」の誤用です。
「ご利用を中止」がおかしいのです。
No title
ご確認、ご対応、誠に有難うございます。
修正に関しまして、さらに二点お伝えする事項がございます。
1.「どきどきする」が病覚動詞でないのであれば、388ページの「どきどきし始める」「どきどきし続ける」も削除する必要があります。
2.「『くださる』の誤用」だと、「『くださる」』という言葉を間違ったやり方で用いている」という意味になってしまわないでしょうか。
ご確認、ご検討宜しくお願い致します。
*****************
以下は修正とは直接関係のないご質問です。
質問1
>「ご利用を中止」がおかしいのです。
「させていただく」の誤用ではないことは理解できました。ありがとうございます。
ではたとえば、
「利用規約に違反した場合、施設のご利用を中止していただく場合がございます」という表現は成立するのでしょうか。誤りでしょうか。
質問2
「はらはらする」「どきどきする」「惚れ惚れする」はすべて、動態動詞(の中でも持続動詞)でしょうか。
ご教示頂けると幸いです。
修正に関しまして、さらに二点お伝えする事項がございます。
1.「どきどきする」が病覚動詞でないのであれば、388ページの「どきどきし始める」「どきどきし続ける」も削除する必要があります。
2.「『くださる』の誤用」だと、「『くださる」』という言葉を間違ったやり方で用いている」という意味になってしまわないでしょうか。
ご確認、ご検討宜しくお願い致します。
*****************
以下は修正とは直接関係のないご質問です。
質問1
>「ご利用を中止」がおかしいのです。
「させていただく」の誤用ではないことは理解できました。ありがとうございます。
ではたとえば、
「利用規約に違反した場合、施設のご利用を中止していただく場合がございます」という表現は成立するのでしょうか。誤りでしょうか。
質問2
「はらはらする」「どきどきする」「惚れ惚れする」はすべて、動態動詞(の中でも持続動詞)でしょうか。
ご教示頂けると幸いです。
Re: No title
宮内さん
388ページに必要な訂正は、記事の本文に追記しました。ご指摘、ありがとうございます。
>「『くださる』の誤用」だと、「『くださる」』という言葉を間違ったやり方で用いている」という意味になってしまわないでしょうか。
文脈によってはそういう意味にもなり得ます。
しかし、ここでは「いただく」の誤用例を並べているのですから、「『くださる』の代わりに『いただく』を用いているから間違いだ」という意味です。
>「利用規約に違反した場合、施設のご利用を中止していただく場合がございます」という表現は成立するのでしょうか。誤りでしょうか。
誤りです。過剰敬語で廻りくどく、しかも「利用規約に違反しても一般には施設の利用を中止しなくても良い」という意味になってしまいます。また、「場合」を二度使うのは、文体上の欠陥です。
>「はらはらする」「どきどきする」「惚れ惚れする」はすべて、動態動詞(の中でも持続動詞)でしょうか。
この質問が必ず来ると待ち構えておりました。動詞の分類上、とても面白い問題です。
「はらはら、どきどき、惚れ惚れ」(仮題)という記事を立てます。一両日、お待ちください。
388ページに必要な訂正は、記事の本文に追記しました。ご指摘、ありがとうございます。
>「『くださる』の誤用」だと、「『くださる」』という言葉を間違ったやり方で用いている」という意味になってしまわないでしょうか。
文脈によってはそういう意味にもなり得ます。
しかし、ここでは「いただく」の誤用例を並べているのですから、「『くださる』の代わりに『いただく』を用いているから間違いだ」という意味です。
>「利用規約に違反した場合、施設のご利用を中止していただく場合がございます」という表現は成立するのでしょうか。誤りでしょうか。
誤りです。過剰敬語で廻りくどく、しかも「利用規約に違反しても一般には施設の利用を中止しなくても良い」という意味になってしまいます。また、「場合」を二度使うのは、文体上の欠陥です。
>「はらはらする」「どきどきする」「惚れ惚れする」はすべて、動態動詞(の中でも持続動詞)でしょうか。
この質問が必ず来ると待ち構えておりました。動詞の分類上、とても面白い問題です。
「はらはら、どきどき、惚れ惚れ」(仮題)という記事を立てます。一両日、お待ちください。
No title
上二つのお答え、よく分かりました。ありがとうございます。
「はらはら、どきどき、惚れ惚れ」の記事、楽しみにお待ちしております。
「はらはら、どきどき、惚れ惚れ」の記事、楽しみにお待ちしております。
Re: No title
宮内さん
「はらはら、どきどき」しながら待ってくださる方がたくさんいると良いのですが、結果は「惚れ惚れ」というわけには行かないかもしれませんよ。
「はらはら、どきどき」しながら待ってくださる方がたくさんいると良いのですが、結果は「惚れ惚れ」というわけには行かないかもしれませんよ。
No title
あ~そういうことですかぁ・・・
何となく分かったような気がします。
「わくわく」しながら待っています。きっと結果に「がっくり」することはないでしょう!
(これが勘違いだったら恥ずかしい・・・)
何となく分かったような気がします。
「わくわく」しながら待っています。きっと結果に「がっくり」することはないでしょう!
(これが勘違いだったら恥ずかしい・・・)
Re: No title
宮内さん
さあて、どんなふうに「分かった」のでしょうか・・・。ま、掲載した時のお楽しみですね。
記事の本文を少し書き変えました。「382ページ2行目」と「401ページ 下から5行目」の項に目を通してください。
さあて、どんなふうに「分かった」のでしょうか・・・。ま、掲載した時のお楽しみですね。
記事の本文を少し書き変えました。「382ページ2行目」と「401ページ 下から5行目」の項に目を通してください。
No title
変更部分拝見しました。
382ページ2行目
「むかむかする」は、心情を表す比喩的な意味で用いても、病覚動詞に変わりは無いですよね。
一方「むかつく」という言葉は、「胃がむかつく」など、「むかむかする、吐き気がする」の意味のときは病覚動詞ですが、「腹が立つ」という意味で用いるときは、動態動詞(持続動詞)になっていますよね・・・?
401ページ 下から5行目
>「くださる」と混同したための誤用
この表現ほうが、誤解なく読み取ることができ、論理的にも正しいように思います。
「退出の際に『失礼しました』と言うのは、『失礼します』の誤用だ」
という表現が成り立つようにも思ったのですが、
「退出の際に『失礼しました』と言うのは、『失礼します』の間違いだ」
のほうが、適切な言い方ですよね。
382ページ2行目
「むかむかする」は、心情を表す比喩的な意味で用いても、病覚動詞に変わりは無いですよね。
一方「むかつく」という言葉は、「胃がむかつく」など、「むかむかする、吐き気がする」の意味のときは病覚動詞ですが、「腹が立つ」という意味で用いるときは、動態動詞(持続動詞)になっていますよね・・・?
401ページ 下から5行目
>「くださる」と混同したための誤用
この表現ほうが、誤解なく読み取ることができ、論理的にも正しいように思います。
「退出の際に『失礼しました』と言うのは、『失礼します』の誤用だ」
という表現が成り立つようにも思ったのですが、
「退出の際に『失礼しました』と言うのは、『失礼します』の間違いだ」
のほうが、適切な言い方ですよね。
No title
間違えました。「むかむかする」も、心情の意味で用いれば動態動詞ですね。
Re: No title
宮内さん
>「むかつく」という言葉は、「胃がむかつく」など、「むかむかする、吐き気がする」の意味のときは病覚動詞ですが、「腹が立つ」という意味で用いるときは、動態動詞(持続動詞)になっていますよね・・・?
前半には賛成です。「吐き気がする」という意味で「胃がむかつく」と言う時、「むかつく」は病覚動詞です。語義が本源的に継続相ですから、特に継続相であることを示す「~ている」「~ていた」で終わる形態は不要です。過去の状況を回想する時には、例えば「あの時、一時間ぐらいも胃がむかついた」のように言います。
後半については、別の考え方をしています。「腹が立つ」は、F爺の分類では病覚動詞なのです。
>間違えました。「むかむかする」も、心情の意味で用いれば動態動詞ですね。
いや、「むかむかする」は、その意味で用いても、病覚動詞です。
説明のために〈「腹が立つ」と「腹を立てる」〉と題した記事を立てることにします。ブログ記事「はらはら、どきどき、惚れ惚れ」よりも前に、12月4日に掲載します。
>「退出の際に『失礼しました』と言うのは、『失礼します』の間違いだ」
のほうが、適切な言い方ですよね。
一般にはそうです。
でも、何か本当に失礼なことを仕出かしてしまった直後に退出する時は「失礼しました」と言えますよ。
>「むかつく」という言葉は、「胃がむかつく」など、「むかむかする、吐き気がする」の意味のときは病覚動詞ですが、「腹が立つ」という意味で用いるときは、動態動詞(持続動詞)になっていますよね・・・?
前半には賛成です。「吐き気がする」という意味で「胃がむかつく」と言う時、「むかつく」は病覚動詞です。語義が本源的に継続相ですから、特に継続相であることを示す「~ている」「~ていた」で終わる形態は不要です。過去の状況を回想する時には、例えば「あの時、一時間ぐらいも胃がむかついた」のように言います。
後半については、別の考え方をしています。「腹が立つ」は、F爺の分類では病覚動詞なのです。
>間違えました。「むかむかする」も、心情の意味で用いれば動態動詞ですね。
いや、「むかむかする」は、その意味で用いても、病覚動詞です。
説明のために〈「腹が立つ」と「腹を立てる」〉と題した記事を立てることにします。ブログ記事「はらはら、どきどき、惚れ惚れ」よりも前に、12月4日に掲載します。
>「退出の際に『失礼しました』と言うのは、『失礼します』の間違いだ」
のほうが、適切な言い方ですよね。
一般にはそうです。
でも、何か本当に失礼なことを仕出かしてしまった直後に退出する時は「失礼しました」と言えますよ。
No title
>何か本当に失礼なことを仕出かしてしまった直後に退出する時は「失礼しました」と言えますよ。
確かにそうでした。実は身近に、退出の際毎回毎回(何も失礼なことをしていないのに)「失礼しました」という方がおり、それが念頭にあって上の例文を思いついたのでした。
〈「腹が立つ」と「腹を立てる」〉の記事、お待ちしております。
確かにそうでした。実は身近に、退出の際毎回毎回(何も失礼なことをしていないのに)「失礼しました」という方がおり、それが念頭にあって上の例文を思いついたのでした。
〈「腹が立つ」と「腹を立てる」〉の記事、お待ちしております。
No title
剛一さん
『再構築した日本語文法』13頁に誤植と思しきものを見つけました。2つあり、同じ種類のものです。
13頁1行目、「蛇」にあたるフランス語の単語 serpent と、2行目「新兵」にあたる単語 recrue の語頭が大文字になっています。これは、小文字の間違いではないでしょうか(正書法に関する些細なものではありますが)。
『再構築した日本語文法』13頁に誤植と思しきものを見つけました。2つあり、同じ種類のものです。
13頁1行目、「蛇」にあたるフランス語の単語 serpent と、2行目「新兵」にあたる単語 recrue の語頭が大文字になっています。これは、小文字の間違いではないでしょうか(正書法に関する些細なものではありますが)。
Re: No title
R君
同様の質問を出版関係者から受けることもあるのですが・・・決して誤植ではありません。
単語を紹介する時には、一般には、確かに小文字で「serpent」「recrue」と書かなくてはなりません。
しかし、ラテン文字を用いる全ての言語に
「文頭では大文字を用いる」
という規則があります。
この規則のほうが優先なのです(*)。
(*)「大文字を一切使わない」文書を稀に散見しますが、書き方の手本になるようなものではありません。
同様の質問を出版関係者から受けることもあるのですが・・・決して誤植ではありません。
単語を紹介する時には、一般には、確かに小文字で「serpent」「recrue」と書かなくてはなりません。
しかし、ラテン文字を用いる全ての言語に
「文頭では大文字を用いる」
という規則があります。
この規則のほうが優先なのです(*)。
(*)「大文字を一切使わない」文書を稀に散見しますが、書き方の手本になるようなものではありません。
444ページ
『再構築した日本語文法』444ページの中程に、<(2)この「いいえ」は、(・・・)〔独〕Ja!に相当します>とありますが、Doch!にも相当しますよね。
Re: 444ページ
「みやゆふ」さん
>Doch!にも相当しますよね。
あ、おっしゃる通りです。これも見逃していました。ご指摘、ありがとうございます。
早速、本文に追記しました。ご確認ください。
>Doch!にも相当しますよね。
あ、おっしゃる通りです。これも見逃していました。ご指摘、ありがとうございます。
早速、本文に追記しました。ご確認ください。