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「日本語の変化速度」
小島さんへ
長らく「日本語の変化速度」をご教授いただきありがとうございました。日本語と印欧語との違いや文法が殆ど変化していない事がわかり大変為になりました。言語学の面白さの一端を垣間見た気がします。また、色々とお教えください。
長らく「日本語の変化速度」をご教授いただきありがとうございました。日本語と印欧語との違いや文法が殆ど変化していない事がわかり大変為になりました。言語学の面白さの一端を垣間見た気がします。また、色々とお教えください。
Re: 「日本語の変化速度」
火狐さん
「日本語の変化速度」シリーズは、途中で「音素の話」シリーズを挿入することになったためもあって、長い時間がかかりましたね。
識字率の低かった時代には「表記の変遷」と「言語そのもの(= 表記があっても無くても継続する話し言葉)の変遷」とは違うことなど、ご理解いただけたことと思います。
(識字率の高い現代では、表記の変化は言語そのものの変化と密接に結びついています)
こちらとしても言語学畑ではない方々に言語のことを説明する効果的なやり方を模索する機会をいただいて大いに勉強になりました。ありがとうございます。
また、いろいろとご質問をお待ちしております。
「日本語の変化速度」シリーズは、途中で「音素の話」シリーズを挿入することになったためもあって、長い時間がかかりましたね。
識字率の低かった時代には「表記の変遷」と「言語そのもの(= 表記があっても無くても継続する話し言葉)の変遷」とは違うことなど、ご理解いただけたことと思います。
(識字率の高い現代では、表記の変化は言語そのものの変化と密接に結びついています)
こちらとしても言語学畑ではない方々に言語のことを説明する効果的なやり方を模索する機会をいただいて大いに勉強になりました。ありがとうございます。
また、いろいろとご質問をお待ちしております。
地名や苗字の漢字
常用漢字は当初「岡」「崎」「藤」のような固有名詞に多く使われる字を含んでいませんでした。人名漢字というのは個人名に用いる字ということですから、地名や苗字によく使う字は含んでいません。「藤」は個人名にも用いるので人名漢字に入りましたが、「岡」や「崎」は入らず、都道府県名にある字ということでようやく入ることになりました。
「菅」という字は苗字にはよく使いますが個人名には使いません。学校で教えることがないためか、「管」と混同する人がよくいます。「樋」などは、「雨樋」などにも用いるので常用漢字に入れてもいい気がします。
少数の漢字を加えるだけで常用漢字はかなりの比率の地名や苗字をカバーできるようになるのですが、「切りが無い」と思い込んでいる人にはその認識がありません。
WindowsはVista以後、常用漢字でない漢字は康煕字典体でという原則を採用したため、「辻」は二点のしんにょうでしか出せなくなりました。辻を含む苗字の人は一点のしんにょうの人が大半ですから困っていると思います。そのほか芦は草冠の下に戸と書く人、榊は木へんに神と書く人が大半であるはずです。
地名でも北海道の小樽市や奈良県の葛城市は困っているようです。両市の公式サイトのURLを添付しますが、トップページで市名をPCで用いる字とは別の字体で表示しています。
http://www.city.otaru.lg.jp/
http://www.city.katsuragi.nara.jp/
「菅」という字は苗字にはよく使いますが個人名には使いません。学校で教えることがないためか、「管」と混同する人がよくいます。「樋」などは、「雨樋」などにも用いるので常用漢字に入れてもいい気がします。
少数の漢字を加えるだけで常用漢字はかなりの比率の地名や苗字をカバーできるようになるのですが、「切りが無い」と思い込んでいる人にはその認識がありません。
WindowsはVista以後、常用漢字でない漢字は康煕字典体でという原則を採用したため、「辻」は二点のしんにょうでしか出せなくなりました。辻を含む苗字の人は一点のしんにょうの人が大半ですから困っていると思います。そのほか芦は草冠の下に戸と書く人、榊は木へんに神と書く人が大半であるはずです。
地名でも北海道の小樽市や奈良県の葛城市は困っているようです。両市の公式サイトのURLを添付しますが、トップページで市名をPCで用いる字とは別の字体で表示しています。
http://www.city.otaru.lg.jp/
http://www.city.katsuragi.nara.jp/
Re: 地名や苗字の漢字
粉雪さん
「菅」や「樋」が第二の常用漢字表にも入っていなかったとは気が付きませんでした。もともと当用漢字表だの常用漢字表だのは一切無視していますので、実は「気を付ける意思が無かった」と言った方が正確ですが。
小樽市の「樽」や葛城市の「葛」は、異体字の問題ですね。地名の異体字が全国でどのくらいの数になる物なのかは存じませんが、その土地に住んでいる人の表記に対する思いを尊重するのが正しいとF爺は思います。
ただ、小樽の場合、「市長のページ」の市長の署名を見ると独特の「第三の字体」になっています。この人は、「木」や「森」という字の書き方に妙な癖があるのですね。この人の国語教師たちは、何をしていたのでしょうか。
葛城の場合、「葛(かづら)」(= 現代仮名遣いでは「かずら」)と書いて「かつら」と読ませるのがそもそも無理です。もしも、もともと「かつら」と発音するのだったら「桂木」か「桂城」とでもしておけば異体字の問題も起こらなかったでしょう。
「菅」や「樋」が第二の常用漢字表にも入っていなかったとは気が付きませんでした。もともと当用漢字表だの常用漢字表だのは一切無視していますので、実は「気を付ける意思が無かった」と言った方が正確ですが。
小樽市の「樽」や葛城市の「葛」は、異体字の問題ですね。地名の異体字が全国でどのくらいの数になる物なのかは存じませんが、その土地に住んでいる人の表記に対する思いを尊重するのが正しいとF爺は思います。
ただ、小樽の場合、「市長のページ」の市長の署名を見ると独特の「第三の字体」になっています。この人は、「木」や「森」という字の書き方に妙な癖があるのですね。この人の国語教師たちは、何をしていたのでしょうか。
葛城の場合、「葛(かづら)」(= 現代仮名遣いでは「かずら」)と書いて「かつら」と読ませるのがそもそも無理です。もしも、もともと「かつら」と発音するのだったら「桂木」か「桂城」とでもしておけば異体字の問題も起こらなかったでしょう。
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字体選択の不公平
下記の検索システム(山口大学)で万葉集の歌を検索してみると「かつらぎ」では一首もヒットしませんが「かづらき」では八首出てきます。検索にあたっては原文の表示を選ぶと「葛城」以外の表記も出てきます。「可豆良枳」という表記は動詞の連用形のようですが、「かづらき」という読みはこれを根拠としているのかも知れません。
http://infux03.inf.edu.yamaguchi-u.ac.jp/~manyou/ver2_2/manyou.php
地名の葛城については「かづらき」という古い読み方に戻すという方法もありますが、私が問題にしたいのは、読みの問題ではなく、漢字表記の選択の自由の問題です。固有名詞の漢字表記には誤記に始まる無理な読み方をするものが珍しくなく、苗字では「管原(すがわら)」や「鏑流馬(やぶさめ)」などがあります。下の名前については最近のキラキラネームの流行に頭がくらくらします。
自治体が漢字を選ぶのに制限はありません。茨城県の鹿島町が市に移行する際、佐賀県に鹿島市がすでにあるので表記を「鹿嶋」としました。「嶋」は「島」の旧字体ではなく古くから「島」と併存してきた異体字(同字)のようですが、表外字であることに変わりはありません。
しかし、苗字の場合はそうはいきません。現在常用漢字(人名漢字を含む)体への戸籍の表記変更は届け出だけで容易にできますが、表外字の字体への変更はほぼ無理です。「小嶋」から「小島」は容易ですが、「小島」から「小嶋」への変更はほぼ無理です。
戦後の文字改革後、普通の人はどれが当用(→常用)漢字かを知りませんので、常用漢字の字体に合わせた字体にする人がどんどん増えました。今ではそのような字体のほうがずっと多くなっています。しかし、表外字の場合は、戸籍では康煕字典体しか認めてもらえません。そのために不自由を味わっている上に、PCでも自分のなじんだ字が出せないのでは泣きっ面に蜂と言うほかありません。
下記にVista以降にWindowsのフォントが変わった字の一覧があります。
http://teamcroud.fc2web.com/vistajis2004.htm
この中には苗字によく使われる字もけっこうありますが、日常はJIS90の字体を用いる人のほうがずっと多くなっているのに、戸籍ではJIS2004の字体しか認めず、PCでもJIS2004の字体しか出せなくなりました。この不公平の問題を解決するには、苗字によく使われる字を常用漢字に加える以外の方法は考えらせません。対象となる字は意外と少ないのですが、常用漢字を定める人たちにはその認識がないため、いつまでも漠然と「切りが無い」と考えているようです。
http://infux03.inf.edu.yamaguchi-u.ac.jp/~manyou/ver2_2/manyou.php
地名の葛城については「かづらき」という古い読み方に戻すという方法もありますが、私が問題にしたいのは、読みの問題ではなく、漢字表記の選択の自由の問題です。固有名詞の漢字表記には誤記に始まる無理な読み方をするものが珍しくなく、苗字では「管原(すがわら)」や「鏑流馬(やぶさめ)」などがあります。下の名前については最近のキラキラネームの流行に頭がくらくらします。
自治体が漢字を選ぶのに制限はありません。茨城県の鹿島町が市に移行する際、佐賀県に鹿島市がすでにあるので表記を「鹿嶋」としました。「嶋」は「島」の旧字体ではなく古くから「島」と併存してきた異体字(同字)のようですが、表外字であることに変わりはありません。
しかし、苗字の場合はそうはいきません。現在常用漢字(人名漢字を含む)体への戸籍の表記変更は届け出だけで容易にできますが、表外字の字体への変更はほぼ無理です。「小嶋」から「小島」は容易ですが、「小島」から「小嶋」への変更はほぼ無理です。
戦後の文字改革後、普通の人はどれが当用(→常用)漢字かを知りませんので、常用漢字の字体に合わせた字体にする人がどんどん増えました。今ではそのような字体のほうがずっと多くなっています。しかし、表外字の場合は、戸籍では康煕字典体しか認めてもらえません。そのために不自由を味わっている上に、PCでも自分のなじんだ字が出せないのでは泣きっ面に蜂と言うほかありません。
下記にVista以降にWindowsのフォントが変わった字の一覧があります。
http://teamcroud.fc2web.com/vistajis2004.htm
この中には苗字によく使われる字もけっこうありますが、日常はJIS90の字体を用いる人のほうがずっと多くなっているのに、戸籍ではJIS2004の字体しか認めず、PCでもJIS2004の字体しか出せなくなりました。この不公平の問題を解決するには、苗字によく使われる字を常用漢字に加える以外の方法は考えらせません。対象となる字は意外と少ないのですが、常用漢字を定める人たちにはその認識がないため、いつまでも漠然と「切りが無い」と考えているようです。
Re: 字体選択の不公平
粉雪さん
読みについて
F爺の手許の『萬葉集』資料でも、「葛城」は全て「かづらき」となっています。20年ぐらい前に奈良県の「葛城の古道」を散策した時に地元の人が「かつらぎ」と言っているのを聞いて「おや」と思ったのを憶えています。
漢字表記の選択の自由について
>この不公平の問題を解決するには、苗字によく使われる字を常用漢字に加える以外の方法は考えら[れ]ません。対象となる字は意外と少ないのですが、常用漢字を定める人たちにはその認識がないため、いつまでも漠然と「切りが無い」と考えているようです。
対象となる字は、いくつあるのですか。一覧表を作り、それを加えた新たな常用漢字字体表を制定させるべく苗字に本当に詳しい粉雪さんのような方が公に提案なさったらいかがでしょうか。
読みについて
F爺の手許の『萬葉集』資料でも、「葛城」は全て「かづらき」となっています。20年ぐらい前に奈良県の「葛城の古道」を散策した時に地元の人が「かつらぎ」と言っているのを聞いて「おや」と思ったのを憶えています。
漢字表記の選択の自由について
>この不公平の問題を解決するには、苗字によく使われる字を常用漢字に加える以外の方法は考えら[れ]ません。対象となる字は意外と少ないのですが、常用漢字を定める人たちにはその認識がないため、いつまでも漠然と「切りが無い」と考えているようです。
対象となる字は、いくつあるのですか。一覧表を作り、それを加えた新たな常用漢字字体表を制定させるべく苗字に本当に詳しい粉雪さんのような方が公に提案なさったらいかがでしょうか。
苗字からの常用漢字
渕・薮はVista以後もPCでは出せますが、淵・藪からこの字体に戸籍を変えることはできないと思います。Windowsで字体変更になった字から拾うと、厩・楢・榊・槌・樋・樽・櫛・灘・箭・芦・葛・薩・辻・逢・飴・餅・鱒などがあります。ここでは常用漢字とすべき字体はここでは出せないので、下記の一覧のJIS90を御覧ください。2000
http://teamcroud.fc2web.com/vistajis2004.htm
これだけでずいぶんたくさんの人が助かると思いますが、2000を超える常用漢字の中では微々たる数です。
http://teamcroud.fc2web.com/vistajis2004.htm
これだけでずいぶんたくさんの人が助かると思いますが、2000を超える常用漢字の中では微々たる数です。
Re: 苗字からの常用漢字
粉雪さん
例として19字を挙げてくださいましたね。この程度で済むのなら、確かに微々たるものです。しかし、常用漢字表を変える権限のある人たちは、25字なり、31字なり、「これだけ増やせば十分」という一覧表と「なぜそれで十分だと言えるのか」という説明を要求しますよ。
例として19字を挙げてくださいましたね。この程度で済むのなら、確かに微々たるものです。しかし、常用漢字表を変える権限のある人たちは、25字なり、31字なり、「これだけ増やせば十分」という一覧表と「なぜそれで十分だと言えるのか」という説明を要求しますよ。
根拠について
もちろん根拠は用意してあります。下記は全国の電話帳をスキャンして電子電話帳(一枚のCDロム)にまとめた会社の検索サイトです。
http://www2.nipponsoft.co.jp/bldoko/
スキャンミスなどによる誤記や姓名の切り違いもありますので元の電話帳に当たる必要がありますが、このようなミスは稀で大勢に変わりはありません。電話帳そのものにも一人が二台以上の電話を持っている場合もあることや芸名やペンネームなどの本名でないものが混じっているという問題もありますが、比率から見れば小さなものです。電話帳は掲載数が抜群に多いほか、個々の固定電話所有者の届出をまとめたものですから、作成者の恣意が入ることはなく、自然に無作為抽出ができていると考えます。
「ふち」と「やぶ」は上記のサイトで両方の字体で検索できます。「たぶち」では田渕3800件、田淵2168件、「いわぶち」では岩渕5225件、岩淵1525件で、元の電話帳に当たっても同じようなものです。「やぶ」では薮788件、藪359件、薮田1163件、藪田391件と「渕」「薮」のほうがずっと優勢です。「淵」「藪」で載せている人にも「渕」「薮」が常用漢字に入ったらそちらに変えたいと思っている人が多いと思います。
「辻」や「芦」では圧倒的に多いJIS90の字体がここでは出せませんので、前に紹介した下記の対照表を参照してください。
http://teamcroud.fc2web.com/vistajis2004.htm
自治体別にみて「辻」が最も多い大阪府堺市の電話帳では204件(電話帳の掲載率は低下傾向にあるので上記の検索サイトの結果よりだいぶ少なくなっています)の「辻」が見つかりましたが、なんとすべてが一点の「辻」でした。次いで多い大阪府和泉市でも同様でした。「芦田」は兵庫県丹波市(旧氷上郡の全域が合併)に目立って多いのですが、296件中JIS2004の字体はゼロですべてが草冠の下に戸でした。私も稀にはJIS2004の字体があるのではと予期して電話帳を調べたのですが、ゼロには驚きました。これを放置していいものとは思いません。
「十分」というのは基準によりますが、対象となる苗字の電話帳件数で線を引けるはずです。こちらも苗字にあるすべての字を常用漢字にしろという気はありません。たとえば木へんに黒で「べんと」と読む苗字がありますが、これなど戸籍にはその通りの字で今後も載るでしょうし、PCで表記できるかどうかは技術畑の努力次第なので対象にはなりません。
もう少し詰めが必要ですが、先に挙げたのは単なる例ではなく、ほぼ十分と言える数です。
http://www2.nipponsoft.co.jp/bldoko/
スキャンミスなどによる誤記や姓名の切り違いもありますので元の電話帳に当たる必要がありますが、このようなミスは稀で大勢に変わりはありません。電話帳そのものにも一人が二台以上の電話を持っている場合もあることや芸名やペンネームなどの本名でないものが混じっているという問題もありますが、比率から見れば小さなものです。電話帳は掲載数が抜群に多いほか、個々の固定電話所有者の届出をまとめたものですから、作成者の恣意が入ることはなく、自然に無作為抽出ができていると考えます。
「ふち」と「やぶ」は上記のサイトで両方の字体で検索できます。「たぶち」では田渕3800件、田淵2168件、「いわぶち」では岩渕5225件、岩淵1525件で、元の電話帳に当たっても同じようなものです。「やぶ」では薮788件、藪359件、薮田1163件、藪田391件と「渕」「薮」のほうがずっと優勢です。「淵」「藪」で載せている人にも「渕」「薮」が常用漢字に入ったらそちらに変えたいと思っている人が多いと思います。
「辻」や「芦」では圧倒的に多いJIS90の字体がここでは出せませんので、前に紹介した下記の対照表を参照してください。
http://teamcroud.fc2web.com/vistajis2004.htm
自治体別にみて「辻」が最も多い大阪府堺市の電話帳では204件(電話帳の掲載率は低下傾向にあるので上記の検索サイトの結果よりだいぶ少なくなっています)の「辻」が見つかりましたが、なんとすべてが一点の「辻」でした。次いで多い大阪府和泉市でも同様でした。「芦田」は兵庫県丹波市(旧氷上郡の全域が合併)に目立って多いのですが、296件中JIS2004の字体はゼロですべてが草冠の下に戸でした。私も稀にはJIS2004の字体があるのではと予期して電話帳を調べたのですが、ゼロには驚きました。これを放置していいものとは思いません。
「十分」というのは基準によりますが、対象となる苗字の電話帳件数で線を引けるはずです。こちらも苗字にあるすべての字を常用漢字にしろという気はありません。たとえば木へんに黒で「べんと」と読む苗字がありますが、これなど戸籍にはその通りの字で今後も載るでしょうし、PCで表記できるかどうかは技術畑の努力次第なので対象にはなりません。
もう少し詰めが必要ですが、先に挙げたのは単なる例ではなく、ほぼ十分と言える数です。
Re: 根拠について
粉雪さん
「つじい」「つじむら」などの苗字の方々も、(殆ど)全て一点の「つじ」なのでしょうか。
>もう少し詰めが必要ですが、先に挙げたのは単なる例ではなく、ほぼ十分と言える数です。
そこまで調査が進んでいるのなら、公のご提案も間近だろうと期待いたします。
「つじい」「つじむら」などの苗字の方々も、(殆ど)全て一点の「つじ」なのでしょうか。
>もう少し詰めが必要ですが、先に挙げたのは単なる例ではなく、ほぼ十分と言える数です。
そこまで調査が進んでいるのなら、公のご提案も間近だろうと期待いたします。
「障碍」と「障害」と「障がい」
小島先生
先日は「シナ諸語の変遷」の記事に不躾なコメントをして大変申し訳ありませんでした。自らの軽率を反省いたしました。
先生の常用漢字へのご意見に同調するところがあり、コメントいたしました。
>>常用漢字表は、当用漢字表や人名漢字表と違って「目安であって制限ではない」と聞いています。しかし、実際には、「制限のための道具、口実」として用いる個人や団体が珍しくありません。
>>例えば、F爺は「しょうがいしゃ」は「障碍者」と書く習慣なのですが、「常用漢字表に載っていないから」と勝手に「碍」を「害」で置き換えられそうになって慌てることがあります。「碍」は「さまたげる」、「害」は「そこなう」ですから、意味が違うのに、どうして「混同させられる」破目になるのか、浦島爺には理解できません。
いつ頃からそうなったのかは分かりませんが、現在日本で主として通用しているのは「障害者」の表記です。しかし近来、「「害」の字が悪い印象を与える」という理由から、メディアや公文書などで「障がい」と交ぜ書きを使うことが増えているのです。そもそも「障碍者」と書けば問題は生じないのですが…(「「碍」もよくない意味だから漢字を変えたところで同じだ」という意見もあるようですが、「そこなう」と「さまたげる」を同視するのは暴論だと思います)。
>>振り仮名を付けるなどして読み方を示せば「読めない漢字」は無くなります。
全く賛成いたします。山本有三は「振り仮名を使わないと文字を読めないのは文明国として恥ずかしい」という意味のことを言ったそうですが、振り仮名という漢字の弱点を補えるものがあるのにそれを使わない、という方がよほど非合理で文明的でないと思います。新聞などでも交ぜ書きや字の書き換えはやめて、もっと振り仮名を使っていくようにすればよいと思います。
意思疎通の不全を来すということでいえばカタカナ語の氾濫も緊要な問題のはずなのに、漢字ばかりが制限を受けるというのは不当な気がします。
先日は「シナ諸語の変遷」の記事に不躾なコメントをして大変申し訳ありませんでした。自らの軽率を反省いたしました。
先生の常用漢字へのご意見に同調するところがあり、コメントいたしました。
>>常用漢字表は、当用漢字表や人名漢字表と違って「目安であって制限ではない」と聞いています。しかし、実際には、「制限のための道具、口実」として用いる個人や団体が珍しくありません。
>>例えば、F爺は「しょうがいしゃ」は「障碍者」と書く習慣なのですが、「常用漢字表に載っていないから」と勝手に「碍」を「害」で置き換えられそうになって慌てることがあります。「碍」は「さまたげる」、「害」は「そこなう」ですから、意味が違うのに、どうして「混同させられる」破目になるのか、浦島爺には理解できません。
いつ頃からそうなったのかは分かりませんが、現在日本で主として通用しているのは「障害者」の表記です。しかし近来、「「害」の字が悪い印象を与える」という理由から、メディアや公文書などで「障がい」と交ぜ書きを使うことが増えているのです。そもそも「障碍者」と書けば問題は生じないのですが…(「「碍」もよくない意味だから漢字を変えたところで同じだ」という意見もあるようですが、「そこなう」と「さまたげる」を同視するのは暴論だと思います)。
>>振り仮名を付けるなどして読み方を示せば「読めない漢字」は無くなります。
全く賛成いたします。山本有三は「振り仮名を使わないと文字を読めないのは文明国として恥ずかしい」という意味のことを言ったそうですが、振り仮名という漢字の弱点を補えるものがあるのにそれを使わない、という方がよほど非合理で文明的でないと思います。新聞などでも交ぜ書きや字の書き換えはやめて、もっと振り仮名を使っていくようにすればよいと思います。
意思疎通の不全を来すということでいえばカタカナ語の氾濫も緊要な問題のはずなのに、漢字ばかりが制限を受けるというのは不当な気がします。
Re: 「障碍」と「障害」と「障がい」
遅々魯牛さん
>>振り仮名を付けるなどして読み方を示せば「読めない漢字」は無くなります。
>全く賛成いたします。山本有三は「振り仮名を使わないと文字を読めないのは文明国として恥ずかしい」という意味のことを言ったそうですが、振り仮名という漢字の弱点を補えるものがあるのにそれを使わない、という方がよほど非合理で文明的でないと思います。新聞などでも交ぜ書きや字の書き換えはやめて、もっと振り仮名を使っていくようにすればよいと思います。
同感です。振り仮名廃止論をぶった山本有三は、稀代の馬鹿者です。ま、当時、それを受け容れた馬鹿者が多数いた訳ですが。
>意思疎通の不全を来すということでいえばカタカナ語の氾濫も緊要な問題のはずなのに、漢字ばかりが制限を受けるというのは不当な気がします。
カタカナ語の氾濫のほうが遥かに重大な問題です。カタカナ語は、宿命的に意味不明になりますから。
>>振り仮名を付けるなどして読み方を示せば「読めない漢字」は無くなります。
>全く賛成いたします。山本有三は「
同感です。振り仮名廃止論をぶった山本有三は、稀代の馬鹿者です。ま、当時、それを受け容れた馬鹿者が多数いた訳ですが。
>意思疎通の不全を来すということでいえばカタカナ語の氾濫も緊要な問題のはずなのに、漢字ばかりが制限を受けるというのは不当な気がします。
カタカナ語の氾濫のほうが遥かに重大な問題です。カタカナ語は、宿命的に意味不明になりますから。